診療所からの電話 再び羽幌へ
天売島での美味しい朝ごはんをいただき、チェックアウト。
海の幸のおいしい食事が出て、暖房費込みで9,500円とはリーズナブル。
その後、宿の気さくなご夫婦といろいろお話しした。
おかみさんは、以前奈良を訪れて、私もよく通っている大神神社や、
室生寺、龍穴神社などまわったそう。
果ての島から、けっこういろいろなところに行っているのだなあ。
天売島を訪れるのは道外からの方が多く、訪れた全国の方々と知り合って、
各地に旅行するらしい。
おかみさんがまた奈良に来られた際には、大神神社の御神体である
三輪山に一緒に登りたい。
診療所へ
談笑していたら、診療所からの電話。熱が出た人がいるので診療所で診てほしいとのこと。宿から診療所はすぐ。
診療所に着き、昨夏ご一緒した看護師のSさんと再会できた。
昨日の昼から熱と咳がある患者さんはCOVID-19陽性だった。
ゾコーバを処方して帰っていただいた。
家庭内でうつったよう。島内で3人目。
同居の他の方にうつらないように感染対策をしっかりしてくださいと
お伝えした。島でコロナが広まらないとよいなあ。
患者さんはその方のみだった。次の代診の先生が来るまでの時間、
看護師さんに島のことをいろいろ聞いた。
•隣の焼尻島は人口が152名。診療所はあるが常駐の医師はいない。
週一回島外から医師が来て、慢性疾患の処方などするが冬季は船の問題もあり、それも来ないことあり。
•ちなみに現在天売島は人口247名(私が昨夏訪れた時は270名だった)。
•島では独居の高齢の方々が多い。冬の間は、島外の子供のところに行って
暖かくなるまで滞在する方も多く、今の季節は人口が減る。
気づくと、次の先生が診療所にやってきた。
引き継ぐことはあまりないが、コロナの方が出たとお伝えした。
彼は5日間滞在して、帰って来る所長と交代するという。
おつかれさまです。よろしくお願いします。
代診と違い、島の診療所長をやっていくのは大変だなあ。
プライベートがなさそうだし、休診日も含め24時間の対応が求められる。
島外に出かける予定があっても、船の都合で出られぬことがあるし。
帰りの船 島よありがとう
港に送ってもらい、羽幌行きのフェリーに乗る。客室はガラガラで、
一番下の部屋は独占状態。
海は静かで揺れはなく快適。行きよりもずっと短く感じた。
羽幌フェリーターミナルに到着。
ターミナル前から200円を払ってマイクロバスに乗り、羽幌のバスターミナルへ。客は私ひとり。
札幌への沿岸バスが出るまで3時間半も待つ。
羽幌に船が着いたのは、13:25。
札幌行きの一本目の沿岸バスは、12:00過ぎにでてしまい、次の便は17:00。
乗り継ぎが良くない。コロナ流行以来、便が減ったらしい。
一昨日宿泊した、富士屋さんを訪ねると、ゆっくりできる個室を
提供していただいた。
17:00前にお暇して、隣のコープで夕ごはんになるものを購入。
他では見かけない金時豆の赤飯おにぎりを買ってみた。
おにぎりをバスターミナルでモリモリ食べた(写真撮る前に食べてしまった)。
普通のお赤飯と違って豆がほんのり甘くて、すてきな食べものだなあと思った。
次に北海道を訪れた時には、また必ず口にしよう。
札幌に20:00過ぎ到着。
都会だなあ。
ここからJRの快速エアポートに乗り、千歳駅へ。
今日の帰路はここまで。千歳泊。