一期一会の お弁当という箱庭
平日は毎朝、自分の分を含め、5人分のお弁当を作る。
今日ののおかずは、アサリの炊き込みご飯(レトルト、混ぜて炊くもの)、割引のうなぎ蒲焼(お買い得!)、卵焼き、焼きそら豆と蒸したかぼちゃ、大根葉とじゃこ•ちくわの煮浸し。
大根葉とそら豆は、庭の畑で育ったもの。
毎日のお弁当作りが嫌になった事もあった。自由食dayと銘打って、子供たちに500円ずつ渡し、自分たちで何かお昼ごはんを買ってもらう試みをした。
しかし自由食は長くは続かなかった。私自身が耐えられなくなったのである。
私は家の味、旬の味でお昼のお腹を満たしたいのだと気づいた。ハレとケでいえば完全にケの食事、地味だけれどじんわりおいしいごはん。
作るうちに面白くなってきたところもある。
家にあるもので適当に作ってみて、おいしくできたときはうれしい。家族だけでなく、自分でも食べているからフィードバックがかかる。
今日は動物性蛋白が足りなかったとか、マヨネーズをまぶした事で鶏むね肉のパサつきが抑えられている等々、日々学びがある。
皆に人気のメインおかずは、鶏そぼろの三色丼、タンドリーチキン、牛しぐれ煮、夫の作るローストビーフ。魚のおかずは男子に不評だが、週1回は登場させるようにしている。
買ったもの、庭の畑の野菜、たまたま冷蔵庫にあったものを組み合わせて作るお弁当。その朝の自分と、食材たちで作り上げる、一期一会のお弁当という箱庭。
配膳台にずらっと5個、完成したお弁当を、家族のめいめいが包んで持っていく。最後は自分のお弁当。あれ2個残っている⁉︎ 末っ子のだ。
また忘れていった。出勤のついでに届けるか••。
学校の事務の女性には、
「またこのお母さん来た」と思われるんだろうなあ。