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クラークの指さす先に北大生の遊び心を見た①

札幌に勉強に来ている。
今日のお勉強終了後、職場で共に働く方と一緒に、憧れの北海道大学キャンパスを訪ねた。

北海道大学は、1876年に「札幌農学校」として設立され、日本の近代農業と開拓を支える教育機関として発展。
初代教頭のクラーク博士の「Boys, be ambitious!」の言葉は有名。
1907年に「東北帝国大学農科大学」、1918年に「北海道帝国大学」となり、戦後の学制改革で「北海道大学」に改称。
現在は、日本を代表する総合大学のひとつ。

来年には創立150周年を迎えることになる。

北海道大学総合博物館へ。

全学的な学術標本の集約と学内外への情報発信のために、1999年春に設置された大学博物館。本学には札幌農学校時代から収集•保存•研究されてきた400万点にものぼる学術標本•資料が蓄積されている。特に1万点以上にのぼるタイプ標本は貴重。学術標本の展示公開とともに、大学が行っている各学部の教育活動や最先端の研究についても様々な実物資料や映像で展示•紹介している。

北海道大学 歴史的資産ガイドマップより


北海道大学総合博物館
理学部本館(1929年造)の建物


エントランスの前の道は、凍ってツルツル。転けそうになった。
危なかった。トレッキングシューズを履いていたが、滑るものは滑る。

大学敷地内をランニングしている人を4人見かけたが、滑らないのだろうか。

そういえば理学部の建物に、「試験会場」と看板があった。
そうだ、もうすぐ入試なのだ。

特に道外からの受験生、大学構内の道で滑らないといいね、なんて言いながら
小刻みにペンギン歩きをする私たち。

さて自動ドアの奥、味のある木のとびらを開けて館内へ。


入り口のアーチ


広大なキャンパス

時間がなかったので、1階の北大の歴史展示はサッと回り、

2階の各学部の紹介展示も気になるところをピックアップして回った。

海の哺乳類の頭骨


各学部の紹介
獣医学部コーナー


厚岸の臨海研究所(1930年造)模型


アイヌの生活品の拓本


突然現れたマンモス


マンモスの南限は北海道
北海道にはマンモスが歩いていた


アンモナイトの中身の化石?
はじめて見た

さて本番の博物館、3階へ。
廊下にあるこの器械はなんだろう。

電気泳動装置とのこと

1950年頃の電気泳動装置
大きい!

電気泳動装置は、液体の中で電気の力を使って物質を分けるための装置。
DNAやタンパク質の研究に使われる。

現在使用されている装置は、iPad miniを数枚重ねたくらいの大きさで、
机の上に載せられるサイズである。大きさに驚いた。

いろいろなジャンルの品、ときにナニモノか分からないものが配置されていて
楽しい。もっと時間があればいいのに。

さて博物コーナーのしょっぱな、医学部皮膚科の展示。
展示の内容として子供さんは注意、と但し書きがある。

いろいろな皮膚の病気の標本模型が並べてあった。
ムラージュと言って、患部から直接、石膏で雌型を取り、それを鋳型にして
パラフィン•ロウの混合物を流し込み、形を作って色をつけたもの。
匠の技術が必要だったらしい。

✴︎以下の写真、皮膚病変の写真などが苦手な方は飛ばしてください。


1980年に根絶宣言された
天然痘の皮膚病変のムラージュ


根絶されているので実際を目にしたことがなかった。
リアルな標本を見ることができて感慨深かった。
写真で見るよりずっと分かりやすいものなのだなあ。

他にも色々と、医療関係者以外には抵抗があるかもしれない標本の数々が見られた。

いきなり濃厚な展示だった。


さあ次は標本室だ。
棚にたくさんの木箱。「海獣」などと記載あり。


入り口すぐのアザラシの親子。


その奥に潜む••

なぜそこに居るの?


次の通路には••

わっ、びっくりした
奥から覗くエゾシカさん


豊富な標本で遊んでいるようにみえる。
展示に学生さんたちも関わっているのではないか。

次に何が、どう出てくるのかワクワクしてしまう。





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