ローラデイロマンス。
バンド名からして儚げな雰囲気が漂うロックバンド「Laura day romance」(以下、ローラ)
早稲田の音楽サークルにて結成された、女性ボーカルの4人組バンドである。(現在は一名脱退し3名)
好きになったきっかけはたしか、以前住んでいた街から電車で1時間半ほどの田舎にあるカフェに一人で向かっていた時のこと、電車の中で適当にアップルミュージックのダウンロードリストをスクロールしていたら見つけた「happyend」という曲。今でも大好きな曲の一つ。
2年ほど前だったか、渋谷wwwでローラのライブを観た。happyendを目の前で聴いた時、感極まった。大都会のライブハウスで、田舎の電車の中でイヤホンで聴いていた曲を聴くのは、まさにロマンスだった。
作詞作曲のほとんどはギターの鈴木 迅 (Gt.)が担当しているようで、彼の書く詞が
「詞」というよりも「詩」なのだ。
「大切なんて雨の日に思い立ったから言ったんでしょ
そんな言葉にすら 立ち上がる度に クラクラしてしまうくらい
寂しい」(happyend)
詞だけを読んでみても、なんて素敵なんだろうと思えるようなフレーズで構成されている。
井上 花月(Vo.)の柔らかく、透き通った歌声で一曲一曲に命が吹き込まれているよで、この二人の相性はとてもいいもののように思う。
ローラ自体まだ比較的新しいバンドだが、この数年間でけっこう音楽性が変わっている。
2019年発表の「sad number」はかなりポップで爽やかな楽曲なのだが、今のローラにはこういったポップな楽曲はほとんど無い。
1stアルバムと2ndアルバムでもガラッと雰囲気が変わる。もしかしたら、ここで離れてしまったファンも多少いるかもしれない。
実際に本人たちもライブで、「けっこう曲の雰囲気が変わったので戸惑った人もいるかも」みたいなことを話しており、もちろん本人達も過去の作品にも自信を持っているとは思うのだが、バンドとしてやっていく音楽性としては今のスタイルがしっくりきているのではないかと思う。
それもあってか、確か「sad number」はローラの名前を世間に知らしめるきっかけとなった一曲と言っても過言ではないと思うのだけど、私が観に行ったライブではアンコールでの最後に演奏された。
ローラの楽曲はどれもかなりセンスがいい。ただ、キャッチーさとしては少し欠けるかもしれない。コアな音楽ファンがじわじわ増えていきそうな感じはある。
「happyend」
ぜひ聴いてみてほしいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?