28.日本が独立・自尊の国になるためにー軍事知識(⇒トリップワイヤー)を知ろう!

日本国民なら誰でも、安全保障体制が危機に瀕している事実を知っています。

その事実には目をつぶり、知ろうとしないのが政治家であり、一部の国民であることも事実です。

トリップワイヤーとは、欧米で国際政治や外交にたずさわる人達の間で、普通に使われている安全保障用語だそうですが、日本ではメディアで軍事問題を解説している人の間でもこの言葉の意味がわかっていない人が多いのだそうです。

また外務省を筆頭とする、外国、例えば中国と折衝しなければならない政治エリート(国会議員を含む)にも問題があるのはもちろんです。

「戦争のセンス」がないのが問題なのです。

中国は虎視眈々と尖閣諸島を実効支配しようと狙っています。

日本は2012年9月11日の閣議決定で、それまで私有地であった尖閣諸島を国有化しました。それ以来中国の領海侵入は頻繁に発生するようになり、この10年で領海侵入の数は2倍となり、

中国公船の接続海域の入域はほぼ毎日となった、といわれております(笹川平和財団 海洋政策研究所 オーシャンニューズレター第538号 2023/1/5発行 坂元茂樹神戸大名誉教授の論稿参照)。

昨今では戦争に訴え領土を拡張する手段はとりがたいものがあります。なぜなら世界中から「侵略戦争」という非難を浴びかねないからです。

中国は日本の要路にある人達の、ことなかれ主義や軍事知識の無知につけこんで、れっきとした日本固有の領土を略奪しようとしているのです。

日本の政治家や外交官はおとなしすぎるのだ。「もっとしっかりしろ」、これが国民の声です。

アッ、忘れるところだった。トリップワイヤーでしたね。

尖閣の陸上にトリップワイヤーをもうける具体策は、「魚釣島に穴を掘って、そこに旧式な『74式戦車』を半分埋めて、コンクリートで固め『沿岸砲台』を設けることです。そのコストはいくらもかかりません。

自衛隊法では、武器を守るためなら、その場の隊員が武器を使用してよいことになっています。怪しいシナ人が魚釣島に上陸すれば、軍服を着用していようといまいと、現場の自衛官は沿岸砲台とその武器弾薬を守るため、現地の判断だけで警告射撃や射殺ができます。

これが、最も低予算で設置できる確実なトリップワイヤーです」
(兵頭二十八 日本の武器で滅びる中華人民共和国 講談社+α新書32頁)。

そもそもトリップワイヤーとは、畑の境界線に鳴子に紐をつけおき、その紐に足や首をひっかけた泥棒や鳥獣が、逃げ出す仕掛けです。

「自主防衛、自主防衛……」と言いますがこれは国民の自覚なくして、達成不可能です。

日本が闘う姿勢を示し、尖閣にトリップワイヤーを仕掛けておき、中国人の企図を挫かなければならないのです。

いま国内では軍事・戦略検定講座(入門コース)が始まっています。

https://ms-forum.com を一度のぞいてみてください。

(つづく)


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伊藤博峰
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