43.日本が独立・自尊の国になるためにー国政政党と地域政党

国政政党とは、政治団体のうち所属する国会議員を5人以上有しているか、又は近い国政選挙(例えば令和6年10月の石破首相による衆議院議員選挙)で全国を通して2パーセント以上の得票(小選挙区・比例代表区のいずれか)を得たものを言います。

10月の衆院選挙でいくつか国政政党が誕生しました。自公の与党が過半数を割った影響です。

皆さんはこの現象を見て、どのようにお考えになりますか?

目先のパーティ券の「裏金」(いわゆるキックバック)が問題だったわけではありません。

昭和20年(1945)の敗戦を前提にした、「55年体制」の晩鐘を告げる夜明けの「カネの音」だったのではないでしょうか。

来年はまた、選挙が幾つもあるでしょうが、又、新党が複数立ち上がることでしょう。

ところであの「石丸伸二さん」(令和6年7月の都知事選挙で政党の支援を受けずに、小池百合子知事につぐ次点になった広島県・前安芸高田市長)が11月12日自身のYoutubeで、来夏(令和7年)夏に予定されている都議選に向けた地域政党を作る」意図を発表しました。いずれ都議候補を募集するでしょう。

皆さんは、自公の与党過半数割れ、石丸伸二氏の新党(地域政党)立ち上げは、何を意味するとお考えになりますか?

筆者(クリエイター)の意見を述べる前に一つクイズです。

ある素敵な若い女性(Z世代と言われる年頃)が勤めていた会社を転職し、不動産会社、法律事務所へとキャリアアップを図りました。

「何でも見てやろう」精神の旺盛なこの女性がベテラン衆議院議員(当選7回)の事務所を訪問しました。父ちゃん、母ちゃんの年代の人達は、若い人たちには親切に何でも教えてくれますが、その前に質問します。

「あなたは将来、何になりたいの?」
大物です
と即答。

「……」
件のベテラン議員も想定外の回答に口をあんぐりし、二の句を継げません。

きっと石丸伸二さんはこの心持ちがわかるに違いありません。

石丸さんの都知事選挙での運動はSNSを使った従来の運動とは全く異なります。

そんな運動では、つまりSNSでは、全く選挙民に候補者として認知してもらえない、すなわち戦えない、と大方の有権者は思ったのではないでしょうか。
まさかあの有名な「蓮舫」候補に勝つとは誰が思ったことでしょう。

都知事になるには、政策や公約でたたかうのが従来の選挙運動、つまり地盤・看板・カバンの争いでした。

それが選挙は、いかに時流に合った運動をするかが問題だったのです。
それでSNSによる旋風を巻き起こしたのです。SNSは現代の時流なのです。

従来の選挙戦に一石も二石も投じたものです。

私(クリエーター)の答えは「時代(レジーム)」と「世代」が変わった、すなわち、ご「時世」(じせい)が変わったのです。

全く我々の想像を絶する思考と行動がとれるということです。
彼ら彼女らは、思考回路が違うのです。

(つづく)

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伊藤博峰
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