髪と腸内環境
毎年3月辺りに健康診断があるのですが、診断結果を目にしながら、
一年に一度、数値化された体の状態に目を向ける良い機会だなぁ。
と思います。
私は「食べた物が体を作る」と思っていて、その中でも、血液で分かる
数値は興味深く見ています。なぜなら、全身を巡る血液、栄養を取り込む腸、それらが最終的に残したものが「髪」になるので、血液の状態や腸内環境は、お肌や髪の状態に直結しているからです。
腸内環境が髪に現れる
今回は内側の美容のお話し、栄養を取り込み血液に送り届ける腸内環境と髪の関係をお伝えしようと思います。
腸の主な働きは消化吸収と、病原菌から体を守る免疫機能を担っています。
分かりやすく言うと、栄養と老廃物の仕分けと、害になる物のブロッカーの役割ですね
腸内環境は善玉菌・悪玉菌・中間の菌(日和見菌)の3種類から構成され、良い状態というのは、
・善玉菌が優勢のバランスを取っている事。
・小腸の粘膜にある絨毛の突起が元気である事。
この状態が免疫力の低下、バリア機能の低下を防ぎ、アレルギーや、風邪から体を守っています。
なので花粉症も実は、腸内環境と関係があるんですよね。
食べすぎが招く、腸汚れと過労している腸
戦後の日本から、1日3食を食べなさいと教育され、それに加えて現代はカロリー過多、添加物の摂取、飽食で食べ過ぎ状態。その為、腸が休まる暇もなく、まさに腸が「過重労働」になっている人が非常に多いのだそうです。内臓も疲れれば動きが悪くなります。腸が疲れて動きが悪くなるとどうなるでしょう。
まず、便秘や下痢になりますね。外に排出されなかった老廃物は腸内で
腐敗・有毒ガスを発生させて最終的に肌から排出しようとします。
老廃物が肌の角質や皮脂と結びつき、肌荒れ・ニキビ・吹き出物として
体外に現れます。これは、頭皮の状態にも現れてきます。
例えば頭皮湿疹や頭皮臭です。頭皮湿疹は男性に多い傾向にあると感じるのですが、揚げ物などの脂質の多い食事に偏ると、腸内環境が乱れるので、
脂っぽい地肌や頭皮湿疹になるのではないかな?と思います。
そして、善玉菌と悪玉菌のバランスが悪くなり、発生したガスは血液に吸収され、口臭・体臭の原因になるというから、ドキっとしますね。
腸を綺麗に元気に保つ秘訣
シャンプーでケアしたり、外側に意識を向ける事も大事ですが、腸内環境に意識を向ける事は、肌や髪を良い状態にする秘訣になります。
善玉菌を優位に保つ為の乳酸菌、そして「腸の掃除役」として食物繊維。
髪やお肌にも大事な成分なので、意識して摂取して頂きたいです野菜、
果物、大豆などの豆製品、海藻など、特に種や皮ごと食べるものが良いそうです。歯ごたえのあるもの、ヌメリのある食べ物に食物繊維は多く含まれています。
ストレスも関係しています。ストレスが多いと善玉菌の減少になり、悪玉菌が増加します。
そして適度な運動は血流を促し、酸素が全身にめぐり体に刺激が入ります。
気持ちよいと思える強度の運動は、腸を活性化させ、腸と繋がっている自律神経にも良い影響を与えます。
外に出ると気持ちの良い季節になりましたし、春のお花を探しながらゆっくり歩いてみるのも良いですね