#9 IQ数値の公表をしない理由
以前、「自分のIQの数値は公表しないのですか?」という質問をいただいた。
いつかこの質問をされることがあるだろうと予想はしていて、その質問があった時にこれについて話そうと決めていた。(←きっかけをありがとうございます。)
その後、何度も何度も下書きをしては消し、初めから書き直し、言葉ははWordファイル13ページにも及び(誰が読むねん)…を繰り返した8ヶ月。
なんとなく、今日はイケそうな気がします!笑
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私が数値を公表しないと決めた一番の理由。
それは、ここに私が書いているのは、知能指数自体のことではなく、それが高いことによる生きづらさや悩みについてであるから。特に、長年高知能であったという事実を知らず、そのためによくわからない「何か」に人生を振り回されてきた「アンダーアチーバー」目線の考察であるから。
また、アンダーアチーバーである私個人の経験だけでなく、周囲の高IQの人たちとの会話の中で見えてきた共通の悩みや日々感じる難しさについても記している。しかし、その人たちには「高IQ」という共通点はあれど、その数値はかなりばらつきがある。そのため、私が具体的な数値を公表したところで、例えばそれが145であろうと130であろうと、私がここで話している内容には直接関係してこないと判断したからだ。
二つ目は、
具体的数値を公表している人たちに対しての誹謗中傷をなん度も目にしてきたこと。
そこには、おそらく当事者ではない人たちの思い込みや嫌悪に満ちた攻撃もあれば、自称高IQ者によるマウンティング(自身の数値を比べるなど)もあり、私自身も経験している。
この投稿の下書きを書きあぐねていた時、X(Twitter)でもフォローしているこゆきさん(@snow _univ_)の投稿がまさに私が危惧するアレやコレやが詰まっていたので、こちらを紹介したい。
https://note.com/snow_univ_note/n/n09a40c5dfbfe
そして三つ目は、
ここで私が書いている生きづらさや苦労などは、必ずしも世間で言われる「ギフテッド=IQ130以上」の人たちのみに当てはまるわけではないのでは?という想いからだ。
例えば、
「IQ130には当てはまるが、IQ129には当てはまらない」
と、完全に分類できるものでもない。
そこで自分の数値を公表することでそれがベンチマークとなり、「自分はIQ115だから、これには当てはまらないのでは?」という誤った印象を与えることを極力避けたかった。
大まかに言えば、これら三つが主な理由だ。
そもそも私がnoteを書き始めたのは、自分の頭や心では抱えきれなかった思いの置き場としての役割と、もし似たような傾向があり辛い想いをしている人には「ここにも似たようなのがおりますよ!」とただお知らせしたいという願いからだ。
自分と似たようなサンプルが見つからず、今になって急に目の前に差し出された事実をどう理解し腑に落としていく方法がわからなかった期間は、私には相当に辛く途方に暮れるしかない時間だった。だから、もし似たような境遇の人たちがいるのなら(実は結構いると思っている)、IQの数値に関係なく「私だけじゃなかった」と少しでも自身の傾向に気づくヒントや安心材料にしてもらえるかな?と思ったのだ。
特に、大人になって自身の特性を知った私のようなアンダーアチーバーは、心身を病むほどに自分を責めてきた人たちが結構いらっしゃるのではと思っている。うまく適応できない自分、他の人と同じようにできないことをずっと責めながら、必死にその枠組みに自分を当てはめようとしてきた人たちに届いてくれたら本望です☺︎
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