Lily

キャラクターを考えるのが大好き。 イラスト、オリジナルのお話などを載せたくてはじめまし…

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キャラクターを考えるのが大好き。 イラスト、オリジナルのお話などを載せたくてはじめました。 時間を見つけて少しずつ描いていきたいな。 よろしくお願いします😄

最近の記事

Skyward 第11話

窓の外には漆黒の闇が広がっている。波の音と、微かな船のエンジン音が闇に吸い込まれていくかの様だ。 しかし顔を上げ、空を見上げた者は知っている。 そこには、満天の星空が広がっているということを。 レオンは、教育係であったネヴィルの「自分の足で世界を見ろ」という言葉が彼の心に響いてから、15歳という若さながら幾度も旅へ出かけた。その内容は、他州から隣町のレストランまでと多岐に渡る。そして各地の色んな人々と交流を図ってきた。 この数ヶ月の間に出会ったある人物との出会いは、特に興味

    • Skyward 10話

      リクオとアーツは床に土下座するレオン、そしてライリーとマックスと呼ばれた男たちを見下ろしていた。 バタバタと追いかけっこをしていたので、船内の警備員に何事かと驚かれたが、リクオが適当にごまかし、事なきを得た。 リクオとアーツが泊まっている部屋に押し込まれ、レオンら3人は土下座をしながら平謝りしている。 「じゃあお前は身内の面倒ごとに、オレたちを巻き込んだってことか?」 「い、いや!結果的にそうなっちまったけど、わざとじゃない!決してっ!!」 レオンは首と手を同時に左右に振った

      • Skyward 9話

        「つまり、盗もうと思えば誰にだってチャンスはあったわけだ」 リクオ、アーツ、レオンの3人は客船シャーロット号の甲板に立ち、辺りを見渡す。 景色は360度、漆黒の海。もう21時を回っている。 しかし甲板の上は、夜だと言うことを忘れさせるほど煌びやかだ。軽快なリズムの音楽が鳴り響き、パーティー会場と化している。 甲板の真ん中にはプールがあり、その周りにデッキチェアがいくつも置かれていた。 「賑やかだなぁ…」 「おまえ、よくこんな中で寝られたな」 「オレどこでも寝れるのが特技だから

        • Skyward 8話

          「こんなところで立ち話もなんだからさ、あんたたちの部屋、入れてくれない?」 レオンに言われ、アーツとリクオは顔を見合わせる。「こんなところで話してたら、誰が聞いてるかわからないぜ!ここって他のフロアへの通り道も近いから誰に…、あっ!」 通路の奥から人が歩いてくる姿を見て驚き、アーツの後ろに身を隠しながらそう話すレオンに、リクオは怪訝な顔をする。 遠くから来るのが男女の老夫婦らしき姿だとわかると、レオンはホッとした表情で2人に向き直った。「ほら、な?人が多いから…」 「おまえ、

        Skyward 第11話

          Skyward 7話

          『本日は客船シャーロット号にご乗船いただき、まことにありがとうございます。本船は途中、モーリーに寄港致しまして、チェルボウまで参ります。皆さま、ごゆるりとお過ごしくださいませ』 カディフポート港を出航し、アーツとリクオはノア・グリースにもらったサンドイッチと、シャーロット号自慢の夕食をレストランで美味しく頂いたあと、自室に戻るため船内を歩いていた。 リクオ達が泊まる客室に繋がる廊下は比較的狭く、人が2人すれ違うのがやっとだ。 正面から人が歩いてきたので、アーツはリクオの後ろ

          Skyward 7話

          Skyward 6話

          8番倉庫の前に救急車とパトカーが停まり、何事かと人混みが出来始めている。 離れたところから、リクオはその様子を伺っていた。 先ほど闘った男達が、ストレッチャーで救急隊に運ばれているのを確認すると、木陰で休んでいたアーツの傍へ戻る。 「平気か?」 リクオに声を掛けられ、アーツは顔を上げて頷く。 自分の身体の中を走る血流がドクッ、ドクッという音と共に脈打つのを感じる。今まであまり感じたことが無い感覚だった。闘いを間近で見たからだろうか。 「あの2人、大丈夫そう?」 「どうだろうな

          Skyward 6話

          Skyward 5話

          「見たか、あの2人」 細身で独眼の男は、薄く開いた倉庫の扉から漏れる光を見ながら、言った。 大男はニヤニヤと笑いながら、冷たいコンクリートの上にドッカリと座り込む。 「ああ。細っこい男と、もう1人も弱そうなガキだったな」 滅多に使われることのない物置き場と化した8番倉庫は、身を隠すのに格好の場所だった。 客船が来るためか、それとも観光客が多いからか、ここしばらくは警備が厳しくなってはいたが、平和慣れしているビルム・インガムの国民は事件が身近で起きるとは想っていないのだろう。徐

          Skyward 5話

          Skyward 4話

          「つまり?」 「つ、つまりぃ……」 カウンター席から丸テーブルに移り、フィンを囲むリクオとアーツ。 さらわれたはずのフィンの姉だという女性、ナタリーもニコニコと笑顔で加わったが、彼女の周り以外は気まずい雰囲気が流れている。 呆れた様子のアーツたちを前に、フィンは身を縮めながらぽつぽつと語り始めた。 「歩いてたら、ぶつかってきたあいつらにいきなり因縁つけられたんだよ。『ぶつかってケガしたから金出せ』て。おいらは逃げようとしたんだけど、ナタリーがのんびりしてたから捕まっちゃって。

          Skyward 4話

          Skyward 3話

          「舟券を?本当か」 ノアは驚いた顔でカウンターの下に一瞬、ほんの一瞬、視線を送った。それをリクオは見逃さず、カウンターの上に身を乗り出すと中を覗き込む。 なんとそこには先ほどアーツにぶつかり、港で紙切れを眺めていたあの青いハンチング帽の子供が、身を縮めて座っているではないか! 「いたか」 リクオがその子供の服を掴もうとした瞬間、店の入り口でアーツを睨みつけた2人組が、カウンター前に現れた。 「おい、あんたがここのマスターか?」 濁声がして、リクオとアーツは振り返る。そこには細

          Skyward 3話

          Skyward 2話

          アーツとリクオの2人は、青い帽子の少年とぶつかった場所まで戻ってきた。 「ごめん、リクオさん。オレがもっと用心してれば…。せっかくリクオさんが用意してくれたチケットなのに…」 アーツは申し訳なさそうに俯いている。 リクオは「大丈夫だよ」と笑って見せた。 「そもそもビルム・インガムでスリなんてほとんど聞いたことはない。ぶつかった拍子に落としたのかもしれないし、念のため探してみよう」 アーツを気遣いそうは言ったものの、リクオは先ほどの青い帽子──確かハンチング帽だった──の少年の

          Skyward 2話

          Skyward 1話

          【あらすじ】 舞台は架空国ビルム・インガム。 17歳のアーツ・ロイジャーは、幼い頃に兄と慕っていたリクオ・ワディスとともに、夏休みを使って祖父の住む街へ旅行へ出かける。  旅先で出会う沢山の人達。そして小さな事件たち。この旅は、ただの旅行のはずだった…。 空が遠くまで青く広がり、風が白い雲を運ぶ初夏の或る日。 太陽が真上に移動しようという時刻。 二十代くらいの青年と高校生くらいの少年が、赤い車から順々に降りてきた。 髪を後ろで結った女性がその後に続く。 「2人とも気を付けて

          Skyward 1話

          今日は雨

          久々にペンを取り、絵を書いてみました。ラフですが。 外見は自分の書く小説もどきの中に出てくるキャラクターの1人です。 こんな絵ですが、少しでも好きな人がいてくれたらありがたいなぁと思っています。

          今日は雨

          ゲームの話をするつもりが声優さんのお話に…

          こんばんは。 みなさんの今日はどんな一日でしたか? 私はゲームも好きなので、子供の頃から遊んでいました。今絶賛プレイ中なのは『龍が如く8』というゲームです。 休みが決して多くはない職場なので、休みの前の日や当日に時間を見つけてはチマチマと進めています。 日々思うことなのですが、ゲームをしていると子供の頃とは違い、時間が有限であることを思い知らされます。 学生時代は休みの前日に夜ふかしをして、好きなだけゲームを進めていました。 大好きなドラクエなんてレベル99まで上げたり

          ゲームの話をするつもりが声優さんのお話に…

          世界観やキャラクターを作ることが好き

          昔からキャラクターを1から作ることが好きでした。 小学生の頃は少女漫画に影響されて恋愛漫画みたいなものを描いてみたこともありましたが、中学からは少年漫画にハマり、鳥山明さんに多大なる影響を受け、鳥山さんの絵のマネばかりしていました。 それ以降は少年漫画のような、アクションや友情もの、冒険漫画のようなストーリーを考えることが楽しかったのを覚えています。 後に自分で世界観を考えたりもして…、今、お話を作っている原点はきっとその頃だったのかもしれません。 二十歳くらいに出会った

          世界観やキャラクターを作ることが好き

          キャラクターをデザインしてみたり

          この前に一つ記事を書いたのだけど、使い慣れていないせいか間違えて消してしまいました。 でも消えたものは仕方がないので、また新たに書いております。 これらのキャラクターは知人が出している同人誌(なのかな)の中に出てくるキャラクターのデザインをさせていただいた時のものです。 ちょっとポップなのが普段の自分のイラストの方向なのですが、このときは少しホラー要素のあるお話だったので、リアル寄りに描いた記憶があります。 ちなみにわたくし、個人的にホラーは苦手です(笑)。 ここまで

          キャラクターをデザインしてみたり

          はじめまして

          イラストを載せたり、オリジナルのお話を載せたり、気持ちを綴ったり。 どんなふうにnoteを使おうかと、漠然としたイメージしかまだないのですが、とりあえず始めてみようと思い、キーボードを打っています。 旧ツイッターではイラストを載せることもしたことはあるのですが、ここしばらくは絵を描くことから離れてしまっていたので、こういう活動は久しぶりとなります。 新しい絵が描けていないので、昔の絵を引っ張り出してきました。 私は昔からキャラクターを生み出すのが好きで、ワクワクしながらたく

          はじめまして