私が英語を勉強する理由①
皆さんは、なぜ英語を勉強していますか?または、勉強したいと思っていますか?「急に上司が外国人になってしまった」「夫の転勤で海外に一緒に引っ越すことになった」「今後仕事で必要になりそうだから」「今より収入の良い仕事に転職したいから」などなど、色々ありますよね、、、。大きく分けると、「必要ではないけれどもOOOだから」と、「OOOに必要だから」の2つでしょうか。
私が英語を(そしてその他の外国語も)勉強している理由のうち、一番大きな理由は、「好きだから」「楽しいから」です。英語が好きな方はきっと「そうだよね」と、そうでない方は、「英語が好きな人はいいよね、楽しく勉強できて」と思っていらっしゃるでしょうか。これから数回に渡り、私が英語を勉強する理由や勉強してきた方法をシェアすることで、「英語楽しく勉強できそう!」「英語勉強したい!」と思う方が増えることを願って、今日は私が英語の何を楽しいと思っているかを書いてみたいと思います。
piece of cakeは理解できないけれどgreen with envyなら
何かがとても簡単であることを表したい場合に、日本語には「そんなの朝飯前だ。」という表現があります。英語で同じ意味の表現は、It’s a piece of cake.で、直訳すると「それはケーキひと切れだ。」になります。なぜケーキひと切れが「簡単なこと」なのか理解できず、chatGPTに聞いてみたところ、「おそらく、ケーキを切ることが容易であることから、簡単な仕事や課題を指す表現として広まったと考えられています」という答えが返ってきました。
ちなみに韓国語では、그거야 식은 죽 먹기죠.「それは冷めたおかゆを食べることじゃないか。」、ドイツ語ではDas ist ein Kinderspiel.「それは子供の遊びだ。」と言います。このように、何かが簡単であることの比喩的表現が、言語によってかなり違うので、こういう表現に出会う度に私は「面白いなあ」と思っています。
韓国語の「おかゆ」は、英語圏の人にはピンと来ないでしょうが、日本人にとっては「ああ、熱いおかゆじゃなくて冷めたおかゆを食べるのはたやすいよね。そもそもおかゆは柔らかくて食べやすいし。」という感じで、スッと頭に入ってきます。ドイツ語の「子供の遊び」という表現は、日本語でもこう言うような?でも日本語だと少し違うニュアンスも入っているかな?「子供の遊びじゃないんだから、真剣に取り組みなさい」ってどういう意味だっけ?などと、改めて日本語の意味を見つめ直すことにもなり、日本語の面白さも再発見できます。
その他に、「降参する」という意味の「白旗をあげる」は英語でもraise the white flag(白旗をあげる)と言いますし、give the green light(青信号を出す)は「許可を与える」という意味なので、戦争での降参の合図や、道路の交通信号は世界共通でないと困るから、比喩も日英だけでなく世界共通なのかなあ、と考えたりします。
同じgreenという色でも、green with envy(嫉妬で緑色である)は「ねたんでいる、うらやましがっている」の意味、green around the gills(エラの周りが緑色である)は「顔色が悪い、調子が悪そうな、酔っている」の意味で使われるので、「このgreenは、顔が青ざめている、あまり良くない状況であることを表すんだなあ」とイメージして、これも日本人の感覚と同じだ、人類みな兄弟だね!と楽しんでいます。
学びながら偶然出会った表現に面白さを感じることもありますが、日頃から、日本語の比喩的な表現や慣用表現を「これって英語(や他の言語)では何て言うんだろう?」と考えて調べてみると、面白い発見がありますし、特に面白い発見がなかった場合でも、疑問に思って自ら調べたことは結構記憶に残っています。
学校で興味のない授業をひたすら聞かされていた時、眠かったし、何についての授業だったかさえ記憶に残っていませんよね?脳科学的にも、大人は楽しくないと脳がインプットを受け付けず、記憶に残らず、逆に、楽しいと思っていると脳が活性化して学習したことを記憶できるそうです。必要に迫られて英語を勉強している方は、必要な分野の英語だけでなく、自分が好きな分野、興味のある分野の英語も少し取り入れて、「楽しいなあ」というモードでスタートし、調子が出てきたら必要な分野の単語も覚える、などの工夫をしてみてはいかがでしょうか。
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