子どもに甘いものをあげないという努力について
お砂糖を完全に避けることは極めて困難
私は長男が3歳になるまでは甘いもの(お菓子だけではなく、お砂糖入りのもの全て)を与えないようにしていました。
市販のお菓子はもちろん、
手作りのお菓子であってもお砂糖入りのものは与えないようにし、
当然料理にもお砂糖は使わないようにしていました。(我が家にはそもそも今もお砂糖のストックがありませんので、料理に使うことはありません。)
市販の調味料なども、ソース、ケチャップ、めんつゆ…などはほぼ全てお砂糖入り。それが例えオーガニックショップで売られている無添加の調味料であってもお砂糖入りが殆どです。
私はそういうものも一切子どもが小さい頃は与えないようにしていました。
簡単に言えば、お砂糖が入っている食品は与えない、という方針を持っていたということです。(もちろん、現在次男にもそうしています。)
3歳まではその方針を貫き、
その後長男が4歳、5歳と成長すると共に、お友達の家などでお砂糖入りのおやつやご飯などを頂く機会が増えましたので、そういう時は特に制限はせず、その場のお食事を楽しんでもらうようにしています。
でも基本方針は変わりません。
巷に溢れる食品のほとんどはお砂糖入り、
離乳食にも入っていたりしますし、
保育園などで提供される給食もお砂糖入りですので、(白砂糖は使いません、という園はたまに見かけますが、甜菜糖など、結局お砂糖は使っていることがほとんどです…)
かなり意識をしなければ子どもたちは小さい頃からお砂糖を日常的に摂取していくことになり、それを避けることは大変です。
それでも私は、お砂糖を子どもたちに日常的に摂取させることに何もメリットはないのでは?と強く感じていたため、与えないという方針を貫いてきました。
お砂糖の味に慣れると、やめられなくなっていく
スーパーやコンビニのお惣菜、市販のお菓子にはなぜたくさんのお砂糖が入っているか?
それは、お砂糖の甘みは脳にもっと食べたい、また食べたいと思わせるからです。
そうなってくれれば、また商品を買ってくれる。
だから、その商品のリピーターになってくれる。
企業のマーケティング戦略としては、いかにリピーターとなってもらえるかが重要ですので、お砂糖を入れてその食品をやめられなくするように工夫することは当たり前のことです。
甘いものがやめられない…とはよく言われますが、
まさにその通りで、
お砂糖を日常的に取っていると、
気付けばそれがないと物足りなくなっていき、
結果、お砂糖をやめることは大人でも相当のモチベーション、意志がないととても難しくなってしまいます。
大人でもそうですから、
それが子どもともなれば、
頭で考えてお砂糖断ちを目標設定してやめようとしてもほぼ不可能で、
結果として、
お菓子をやめられない、
甘いジュースを常に飲みたがる、
お砂糖で味付けされていないおかずなどをあまり食べない…という状況に陥りがちです。
この常習性が問題で、子どもがお砂糖をやめられなくなっていくと、必ずと言っていいほど、
お菓子ばっかり食べる…
野菜を食べてくれない…
外のご飯なら食べるのに家だと食べてくれない…
と言った問題が発生し、これがお父さんお母さん達の子育てをより一層大変なものにしてしまうと思うのです。
その他の問題
子どもの偏食以外にも、
お砂糖を日常的に取ることの影響はたくさんあります。
まず、虫歯のきっかけになるというのは明白ですね。
歯は一度生え替わると一生モノですから、
虫歯はゼロを目指してあげたいところです。
また、肥満の原因にもなります。
お砂糖が入っていると、その中毒性から、必要以上の量を食べてしまいがちになるので、結果として食べ過ぎてしまいます。
さらには、白砂糖がたくさん入っていると(市販のお菓子やお惣菜、調味料の原材料表示をぜひ見てみてください。原材料のトップか、それに準ずる位置に砂糖の記載があるものが大半ではないでしょうか?トップに書いてあった場合、つまりは、原材料の中でお砂糖が最も多くの量使われているということです。)血糖値の乱高下を起こしがちで、その結果イライラしがちになったり、気分の上下も起こりやすくなります。
こういった問題を見ていると、
お砂糖を子どもに食べさせれば食べさせるほど、
その後の私たち親の子育てをより大変なものにしてしまうと私は思うのです。
子どもは本来、お砂糖が入っていなくても、それぞれの素材の味を楽しめる舌を持っています。
その繊細な味覚を育ててあげること。
そのためには、小さい頃から素材そのものの味を覚えさせ、楽しませてあげることがとても大切なのではないでしょうか。
お砂糖を与えないことは、始めは私たち親の一定の努力が必要です。
しかしその努力は、必ず後の子育てを楽にしてくれると同時に、子どもも健康に、穏やかに育っていってくれるという素晴らしい未来に繋がっていくと確信しています。
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