子どものコミュニケーション力に感動した日の話

子どもは大人以上に賢く優れている

「子育ては親育ち」という言葉を、私は自分が子育てを始めるようになってよく聞くようになりました。

つまり、

子どもによって親が育てられる、ということ。

子どもは大人である自分よりも優れていて賢いなんて思い込みは捨てた方が良い。

むしろ、

私たち親は子どもを通じて教えられ、学び、成長していくものだとこれまでの5年間の子育てを振り返っても強く感じます。

それが「子育て」というものなのだと。

そんなことを改めて感じさせられた出来事が先日あったので、そのことをここに記載したいと思います。

息子が私たち夫婦に取った素敵なコミュニケーション

ある朝、本格的な喧嘩をしていたわけではないのですが、

私たち夫婦が話し合いをしていました。

あともう一歩で喧嘩になってしまいそうな雰囲気。でも、出来る限り冷静に二人で話し合いをしていたものの、なかなか解決には至っておらず、20分くらい経過。

そんな風景を、息子はちょくちょく観察しに来ながら、私たち二人の様子を伺っていました。

そして私たち夫婦が「うーん。。。」となってしまい、会話に行き詰まった瞬間に息子が現れ、

「はい！これママにプレゼントだよ」と笑顔で私たち家族が三人仲良く手をつないで歩いている姿の絵をプレゼントしてくれました。

私が「すごい！素敵な絵だね。これ、今描いてくれたの？」と私が聞くと、

「うん！そうだよ！」と笑顔で返答する息子。

そして息子は一旦無言でその場を立ち去り、その2,3分後。また改めて私たち夫婦のいる部屋に入ってきました。

すると息子は、「はい！〇〇（夫の名前）！これは〇〇へのプレゼントだよ」と、私に描いてくれた絵とほぼ同じ絵を夫にも描いてプレゼントしてくれました。

私に描いてくれた絵と、夫への絵の違いは、私と夫の位置が逆であることくらいで、あとはほぼ同じ絵です。

やはり、三人仲良く笑顔で道を歩いている絵。

「これも今描いてくれたの？」と聞くと、「うん、そうだよ！」と笑顔で返答する息子。

この瞬間、涙が出ると共に、喧嘩になりそうな雰囲気なんて一瞬で忘れ去りました。

自分が今どんなことをすると目の前の問題が解決するかを考え、実行してくれた息子

私たちがあともう一歩で喧嘩になりそうだった雰囲気を察知した息子が、

今自分はこの状況に対して何が出来るだろう？と

自分なりに考えてくれて、行動を起こした結果が、

私と夫に、「家族三人仲良く楽しそうに歩いている絵を描いてプレゼントする」ということだったんですね。

多くを語らず、笑顔で、しかも私たち夫婦二人分の素敵な絵を描いてくれた息子の問題解決力の高さに、私たちは思わず感動してしまいました。

この出来事があって改めて、

冒頭でも書かせて頂いた通り、

私たち親は本当に子どもに教えられることが多いと感じました。

特に、大人が忘れがちな、

私たちにとって本当に大事なことって何なのか。

幸せとは何か。

そんな本質的なことを教えてくれるかけがえのない存在が、

子どもたちなんだということを。

息子のおかげで、

今日も私たち家族3人、楽しく、笑顔で過ごせています。