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【中国で日本人児童刺される】中国で育児をしていた私が体感していた危険性について

9月18日、中国でまたもや日本人学校の子どもに対する切りつけ事件が発生しました。


中国・深圳 #日本人学校 の10歳男児が刺される
10歳の男子小学生が、現地の日本人学校に親と一緒に登校中刺され負傷。44歳の男の身柄を確保 →児童は夜になっても病院で治療中

報道ステーション+土日ステ@hst_tvasahi


中国では6月にも蘇州の日本人学校のバス停で日本人親子が刺され、さらにスクールバスに乗り込もうとした犯人を身を呈して遮った中国人職員が死亡する事件がありました。

2024年、4ヶ月の間に2度の日本人殺傷事件です。

私たち親子は今年の5月末に中国を離れました。

理由は他でもない、小学生の娘の身の安全に危険を感じたからです。

それは、3歳の娘を連れて中国へ渡った時から考えていたことです。

私は2019年、ひとりで娘を連れて中国へ渡り、娘を現地幼稚園に入れました。私が働くことになった町は、日本人学校もインターもない地方都市だったため、現地校しか選択肢はありませんでした。

当然小学校も公立校しかないので、小学校に上がる時か3年生になる時に、インターのある一線都市か別の国に移ろうと考えていました。

子どもが小さい間は、歴史教育もまだないし反日の影響を直接受けることはないだろうと考えていました。

それは甘い考えでした。

今の中国では、幼稚園から反日教育が始まります。

一度幼稚園で軍服を着て軍事演習の真似事をするイベントがありました。軍事演習の仮想敵国は日本とアメリカです。

娘が軍服を着て訓練の真似事をしている動画と写真が保護者SNSに先生から送られてきて、私はとても複雑な気持ちになりました。

帰ってきた娘は、「今日ね、ゴジラのおじさんの服着たよ!楽しかった!」と言いました。まだ3歳です。ゴジラ映画は一緒に見たことがあったので、自衛隊の迷彩服のことを言っているのでした。

今はまだわからないけれど、この子が中国人が日本を敵国としてこのような演習をしていることを理解したら、悲しむだろうと思いました。

5歳のころ、同じ小区(団地のような中国のアパート)に住む私の同僚の友人の子供(4歳男子)と、娘は時々中庭のような場所で一緒に遊んでいました。

その子がある日、私に話しかけてきて「あなたたちはアメリカ人なんでしょ?英語話せるの?」と聞いてきました。

外国人といえばアメリカ人しか会ったことがないので、どう見てもアジア人の私たち親子のこともアメリカ人だと思っていたらしいです。

私は、わざわざ日本人だと名乗ることもないと思ったので、「英語話せるよ」などと言ったら、その子は「アメリカ人はいいけど、日本人は嫌い。だって日本人は中国人をいっぱいコロしたでしょ。」と言いました。

4歳の子どもです。「どうしてそんなこと知ってるの?」と聞くと、「家でいつもおじいちゃんが戦争のドラマ観てるから」と言いました。

その子の家族は抗日ドラマファンのようでした。

それを聞いた私は、当分この子には私たちが日本人であることを隠そうと思い、実際その子は6歳まで私たちをアメリカ人だと信じていました(笑)

その後、その子の両親が私が特別に仲良くしている同僚の友人であることを知ったのですが、初対面の時のぎこちない表情を忘れることはできません。

彼らの表情と言葉には、「日本人怖い。嫌い。だけどこの人はAの同僚だから丁重に接しないとな…」と言った気持ちがはっきり現れていました。

….続く



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異国暮らしのリリィ
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