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人間関係の悩みが減る「262の法則」
人の悩みの9割は人間関係だと言われます。
大人になってから移動の多い人生を送ってきて、短期間で出会いと別れを繰り返すことで初対面の人に一切緊張や気後れをしないコミュ力を身につけた私が、30代から心に留め置いていることがあります。
それが、「262の法則」です。
人間関係における262の法則とは?
「嫌われる」のは、仕方ない?
「職場・学校で嫌われたらどうしよう」という不安を抱えている人もいるかもしれません。しかし、「262の法則」によれば、どんな組織にでも自分に対して「好意的な人2割・どちらでもない人6割・好意的ではない人2割」がいることになります。つまり、どんな組織でどう行動しても、2割の人からは嫌われる可能性があるということです。それは、価値観だったり、過去の経験だったりが影響します。
この説の発端はイタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートの研究だそうですが、どこにでも、たとえ自分が好意的に接していても、何も悪いことをしていなくても、「なんか自分を嫌ってくる、敵意を向けてくる、愛想が悪い」人が2割存在するという法則です。
つまりある組織に10人いたら、うち2人は好意的ではないということですね。
20代の頃、職場の向いの席に座っていた女性が、私と話をしたこともないのになぜか睨みつけてきたり、あいさつをしても返してくれない人でした。
自分に何か良くないところがあるのか、ちょっと悩んだりしましたが、話をしたこともないのに嫌われる個人的な理由もないんですよね。
それ以降もどこに行っても、人が集まっている場においては話をしたこともないのに、初対面から「なんか嫌な態度してくるな」という人が必ずいます。
みなさんもそうですよね?
初対面から嫌な態度の人は、それはもう私の責任ではないと思うようになりました。しばらく付き合って嫌われたとすれば自分に何か原因がある可能性もありますが、話したこともないのに嫌な感じの人は、それはその人の問題であって私の問題ではありません。
こちらは普通に他の人と同じようにあいさつをして笑顔を向けているのに、ウエルカムな態度をとってくれないなら、こちらとしてはやることはありません。
その代わり、同じ組織の中に私に好意的で仲良くなれる人も同じ割合います。そしてどちらでもない人が6割。
だから嫌な感じの2割を気にして悩んでも意味がないということです。
その人は、コミュ障で初対面の人が苦手なのかもしれないし、縄張り意識が強くて新たに入ってくる人を警戒してしまう性質なのかもしれないし、私の見た目がなんとなく苦手なのかもしれない。
私だって100人中100人を好きにはなれません。
若い子が大好きなsnowman、私はかっこいいと思いません。
麗しの愛子様にだってアンチがいます。
態度に出すレベルはその人の魂の成熟度によりますよね。
私はあまり人を嫌いにならないし、嫌な感じだと思ってもそんなに態度には出しません。成熟している方です。
でも中には大人でも中年でも、幼児のように態度に出してしまう人がいるので、そのような人は、社会性がない、成長していない自意識の強い人だというだけのことです。
その2割について特に気にせずに他の人と仲良くやっていると、その人はいつの間にかいなくなっていたりします。
不思議と、勝手にいなくなります。
1対1で知り合うのは気楽でも、グループの中に新しく入るのは誰でも多少は緊張しますし、受け入れてもらえるのか不安になりますよね。
1人でも嫌な感じの人がいたらちょっとは気が重くなったりします。
そんな時私は262の法則を心に留置き、自分はなるべくみんなに愛想よくすることを心がけ、2割の人と末長く付き合える関係を作りながら、遊牧人生を送っています。
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