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旅する暮らし30年 私は安住の地を求めている

マレーシアで暮らしていた2014年ごろ、クアラルンプールのセントラルマーケットの中で香港人の有名占い師に占ってもらったことがあります。

彼は私に「あなたの人生はジェットコースターみたいな人生」と言いました。

まさしく、私は浮き沈みの激しい、変化の多い人生を送ってきました。

大学では登山部で日本全国の山を渡り歩きました。

大学卒業後はフリーターになり、アルバイトから契約社員に派遣社員、日雇いバイト暮らしをしていた時期もあります。

転職経験は短い職歴を省略しないと職務経歴書に書ききれません。

日本国内だけで引越し7回、国境を跨ぐ海外引越しも次で7回目、人との出会いと別れも短いスパンで多く経験してきました。

台湾で出会った人と34歳で結婚し、ようやく落ち着くどころか夫は私以上に落ち着かない放浪癖のある人で、結婚生活は2ヶ月に1回は空港におり、家よりホテル滞在の方が長いような生活を6年送りました。

実家がお金持ちの人だったのでお金に糸目をつけずに世界中2人で旅をして、貴重な経験をたくさんさせてもらいました。

それはあまりに幸せで贅沢な結婚生活でした。

でも引越しが多すぎて、多くのものを買っては手放し、無駄にしてきました。

夫とは嵐のように世界を旅して、そして子供が産まれてしばらくして彼はとうとう地球から旅立ってしまい、今度はシングルマザーという全く想定していなかった人生が始まりました。

子どもと2人になっても変わらず旅と引越しをしてきました。

しかし子供も小学生になり、さすがに学校を転々とさせる訳にもいきません。娘は親に似ず「別にあちこち行きたいとか思ってない」と言います。

私も40代後半になり、まだまだ旅はしたいし行きたいところもたくさんありますが、住む場所に関してはレンタルではなく「自分の家」を持ち、落ち着きたいなあと思い始めました。

先日電話で占いをしてもらったところ「再婚はできる。安住の地を一緒に作れる人、守っていける人と一緒になりなさい」と言われ、潜在意識を読まれたようでハッとしました。

そうだ、私は今、猛烈に”安住の地”を求めているんだ!

最初の結婚は一緒に世界を見て回るパートナーでした。2度目の結婚は、一緒に安住の地を築いていくパートナーが欲しいです。

娘に実家を作ってあげたい。地元を作ってあげたいです。

果たして、それはどこになるのでしょうか?

こんなにも落ち着かない半生を送ってきた私が落ち着く場所があるのだとすれば、それはそれで面白いなあと思っています。




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異国暮らしのリリィ
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