海外移住が子どもの人格形成に与えた影響
2024年は娘にとっても大変な年になりました。
5月まで中国の現地校、夏休みはマレーシアの英語学校に2週間行って、さらに在住日本人向けの学習塾の夏季講座に1週間参加、そして9月10月は日本の公立小学校、11月からはベトナムの日本人学校です。
まだ8歳なので適応できてると思いますが、思春期にこれやったら完全にブチギレ案件。
今後しばらくはベトナムで落ち着きたい所存ですが、母ちゃん落ち着かない星を持ってるので保証はできませぬ。
幼少期に話を戻しますと、娘は2歳から3歳半まで日本の子ども園に通いました。
生まれた時からとっても愛想のいいお子さんで、ベビーカーに乗りながら通りすがりの人に笑顔で手を振っていました。(皇室か!)
人見知りなんて皆無で、日本でも海外でもレストランの店員さんに抱っこされたり、遊んでもらったりしてニコニコご機嫌なお子さんで、本当外出が楽でした。
子ども園ではリーダー気質を発揮し、あっという間に他の子を指揮して遊びの中心になっている子でした。
1つ下の仲良しになった子は、ママ曰く人見知りが激しくて登園を嫌がることが多かったのに、うちの娘のことが大好きになって園に行くようになったそうです。(今でも帰国時は必ず一緒に遊ぶ仲です)
そんなコミュ力高い社交性抜群の性質を生まれながらに持っていた娘ですが、3歳半で中国の幼稚園に入って、言葉が通じないために持ち前の社交性を発揮することが難しくなり、4歳を日本で過ごして5歳になる直前にまた中国に戻ってからは、完全に気後れするようになりました。
原因として大きいのは、言葉の不自由さだったと思います。
それから、中国人の子どもの近すぎる距離感、圧倒的厚かましさにちょっと引いていたようです。(笑)
中国人さん、小さな子どもの時から”前へ前へ”圧がすごくて、人との距離感もほぼゼロなんですよ。
割り込みや行列の時にほぼくっついてるのは3歳も大人も同じなんです。
「お先にどうぞ」精神は皆無で、遊び場でも気を抜くと遊んでいるおもちゃを取られるし、普通に順番抜かしされます。
そんな圧の強いお子さんたちに囲まれて、娘のリーダー気質も社交性も奥に引っ込んでしまいました。
今ではみんなの前で発表する時蚊の泣くような細い声だし、初対面の大人に対しては特に人見知りを見せるようになりました。
もしもずっと日本で育っていたなら、きっと違う性格になっていたと思います。
「三つ子の魂百まで」
3歳までのこの子の性格は、リーダータイプで社交的だったのですから。
転校が多いと、なかなか本来の自分らしさを発揮することができませんね。
特に国を変わるとなるとなおさら。
今後娘も思春期に入っていくので、同じ場所ほぼ同じメンバーで人間関係を築き、本来の自分らしさを出してコミュニケーションしていくということをやらせてあげなければなりません。
私の場合は逆に、18歳まで同じ場所で転校経験もゼロ。
小さな頃は割と人見知りで引っ込み思案な子どもでした。親からは内弁慶と言われていました。小学校の時は学校での友人作りに失敗して、5、6年生は休み時間に1人で本を読んでいる大人しい子どもでした。
中学デビューして努力して明るい子になり、人気者になりました。
高校でまた大人しくなり、勉強ばかりしていました。
そんな感じでコミュ力は決して高くない子どもだったんですが、大人になってから親が持っている星ではなく自分が持っている星に従って生きる人生が始まると、あちらこちらと遊牧民のように移動する生き方になり、出会いと別れを短期間で繰り返していく中で、自然とコミュ力が上がっていきました。
今では人見知りなんて全くありません。
国籍も関係なく、男でも女でも年上でも年下でも前から知り合いだったかのように話しかけることができます。
子どもの時に移動を繰り返して本来のコミュ力を発揮できずにいる娘と、大人になってから移動を繰り返したおかげで元々なかったコミュ力を身につけた私。
こんな親の元に生まれて娘もなかなかハードモードな人生を選んだもんだと思いますが、なんとか逞しく育ってほしいです。