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海外在留邦人は2019年以降減少中 マレーシアMM2Hを手放した私の後悔と覚悟

日本人が住みたい国10年連続1位に輝いていたマレーシアですが、現在は激減中だそうです。

マレーシアだけでなく、海外在留邦人自体が2019年から減少に転じ、2024年現在も加速して減り続けています。

海外在留邦人数調査統計(外務省)

私が台湾に住み始めたのが2008年、マレーシアのMM2Hを取得して住んでいたのが2013〜2015年。まさに右肩上がりの海外移住ブームの頃ですね。

2019年のコロナによる鎖国政策により、海外にいることのリスクをみんなが思い知り、各国の外国人受け入れ条件の厳格化によって2019年以前と比べてはるかに海外移住のハードルは上がりました。

日本人のパスポート所有率はわずか17%なんですね。

その中で会社から派遣されている駐在員とそのご家族を除けば、自力で海外に住んでいる人は少数派の中の少数というわけです…。

私は30代で夫婦でMM2Hを取得し、マレーシアに住んでいました。ペナン島を選んだのもあり、周りにいる日本人はシニアのご夫婦がほとんどでした。

のんびりした快適な暮らしが送れていたのですが、妊娠して「出産は日本でしたい」と思っただけなのに、1箇所に落ち着かない夫が「それならマレーシア撤退してヨーロッパに住みたい」と、里帰り出産と同時にマレーシアから拠点を移すことになりました。

10年住めるビザを持っていたのだから、出産だけして戻れば何も問題なかったのに、そこからまた見知らぬ国へ引っ越し。生後3ヶ月の子を連れて飛行機12時間乗ってラトビアへ移住しました。

そのまま結局マレーシアに戻ることなく、MM2Hの恩恵を受けたのはわずか2年で、失効しました。

今このビザを取得するのに必要な資金は私たちが取得した時の倍くらいになってます。ものすごくハードルが上がりました。

シングルになった今の私には到底手が届かず、もったいないことした〜と後悔しています。

しかし同じ時期にマレーシアにMM2Hで住んでいたシニアの方たちも、帰国している人が多いのではと思います。

私たちと同じ頃に移住してきた母と同じ歳の女性と友達になって、今でもLINEでたまに連絡をとっているんですが、その方も私たちがマレーシアを離れて1年後くらいに癌が見つかって本帰国されました。

シニアの方はやはり病気になると日本に戻りたいと考える人が多いみたいです。マレーシアの医療は発達しているとはいえ、言葉の問題もありますし、国際結婚でなければ普通は外国で骨を埋めようとは思いませんからね。

それに条件が跳ね上がった今、更新時にも新しい条件が適用されるとのことで、同じ収入ではビザを更新することもできません。

みんなどうしてるかな?

2019年に私が選んだ移住先は中国で、2020年一時帰国して2週間後に突然国境が封鎖され、10ヶ月間実家に滞在する羽目になりました。

中国では家賃を払う必要がなかったのでよかったですが、あの時「もう戻れないかもしれない」というつもりで家を片付けて飛行機に乗らなければいけないなあと思いました。

あのロックダウンを経験して、私の海外移住の覚悟もかなり変わりました。一時帰国の時はいつも「これが最後の日本かもしれないから」というつもりで過ごしています。

そういうと親には嫌な顔をされますが、本気で思っています。


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異国暮らしのリリィ
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