わたしが日本を出た理由
訪問ありがとうございます。
まずは自己紹介を兼ねて、「異国暮らしのリリィ」と名乗るわたしが日本を出た理由を書きたいと思います。
理由1:宿命
1つ大きいのは、故郷を遠く離れて暮らすのはわたしの生まれ持った宿命なのだろうということです。
占いでもそう出ますし、幼い頃から外国語を学ぶのが好きで、海外に憧れていました。正確には、海外に憧れていたというより、自分は外国に行くんだろうなあ、とわかっていたような感じです。
人にはそれぞれ生まれ持った宿命があって、その中には生きる場所というのがかなり大きな部分を占めていると思うのですが、故郷をずっと離れない人と遠く離れる人、いろんな国を転々とする人、いろいろいます。
どちらがいいとか悪いとかではなく、人それぞれの宿命という側面があるんだろうと思います。
理由2:日本社会に馴染めない
わたしは純日本人の両親を持ち、日本人として日本で生まれて育ちました。学校もずっと公立校で普通の日本の教育しか受けていません。
なのに何故かずっと、日本に違和感を持っていました。
どこか離れた場所から日本を眺めているような感覚で、こういうところが変だなあとか嫌だなとか思っていました。
例えば世間体を気にしすぎるところや、みんな同じを強要する同調圧力、社交辞令などが本当に苦手で、日本ではどちらかといえばユニークな人に分類される人間です。
社交辞令が分からず、「ぜひ家に遊びに来てくださいね」「ありがとうございます。今週末大丈夫ですか?」などと即答して引かれたり、ご近所さんと話す時に3オクターブくらい声が高くなる母を、いつも嫌だなあと思っていました。
日本の街はなんだかグレーに見えて、気分が落ち込みます。それは海外暮らしが長くなった今もです。日本がグレーに見えるのは、アスファルトの色が濃いグレーなのと、空をグレーの電線が遮っているからだと海外に出てからわかりました。建物の外壁も、グレーが多いですよね。
国によって、建物や道路の色は違うので、街の色は違います。
わたしは昔から、グレーの街にいると気分が落ち込んでいくんです。
理由3:異文化交流にワクワクする
わたしの長所は、好奇心が旺盛なところです。履歴書にもこう書くし、面接でもそう話します。
好奇心が旺盛で知識欲が高いのです。
勉強が好きです。
なので外国語を学ぶことが好きで、外国の文化に触れるととてもワクワクします。外国人と交流して、眼から鱗が落ちたり、新しい気づきを得るアハ体験がとても好きです。
理由4:母の過干渉から逃れたい
あと、家庭の問題です。
わたしの母は過干渉で、わたしのことを先回りしてやってしまったり、わたしのものを無断で捨てたりしてしまう人です。
わたしが大人になった後も、母による子供扱いと干渉は続き、わたしは母のテリトリーから出なければ、自分の人生を自力で生きることを許されないといつしか思うようになっていました。
31歳で台湾に移住した時、ものすごい解放感がありました。母の知らないところで、外貨を稼いで生活して初めて、自分の力で生きている感覚を得ました。
過干渉親の特徴として、自分のテリトリーから離れると途端に大人しくなるというのがあります。
本当にその通りで、わたしは今でも自分の人生最大の成功は日本を離れたことだと思っています。
理由5:天職に出会った
わたしは現在の職業を天職だと思っています。
以前Xで職業を明かして思ったことや日々の出来事を発信していた時に、悪意のネット民によって勤め先を特定された経験があるので、職業は伏せさせていただきます。
わたしは海外で仕事ができるある資格を持っていて、現地採用で働いています。
結婚していた時は無職でしたが、それ以外はずっと現地採用です。
この資格のおかげでシングルママになった今も外国で自活することができています。
以上がわたしが日本を出て異国暮らしを続ける理由です。
日本から出る方がいいとか全然思いません。日本は世界でも稀な素晴らしいところがたくさんある魅力的な国です。
日本に居を構えて安定して楽しく暮らせるならそれもとてもいいと思います。
ただ、わたしは上記のような経緯で異国暮らしという生き方になり、大変なこともたくさん経験しながら、それでも楽しく暮らしています。