残るは私ひとり

あぁだめだ。
気を張っていないと心がボロボロと崩れそうになる。
心配してくれた人間に冷めた態度をとってしまったいま、ひとりでどうこの気持ちを落ち着かせればいいか分からない。
自分勝手な私を心配してくれる人間なんてもういない。
私を落ち着かせられるのはもう私しかいないのに…
己の無力さに愚かさに心は蝕まれる。
心は刻一刻と崩れはじめている。

あぁこの心が崩れるのも時間の問題…

ぼやける視界にはもう誰もいない。
この部屋には後悔とひとりぼっちの私がいるだけだった。

私は自分に「ごめんね」と言って
空っぽの部屋の電気を消して、眠りについた。

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