-SAHO-冴吠

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最近の記事

私の心の穴

今回は私の心の支えだった祖父のお話です。 自分語りなので苦手な方はバックしてください。 私の祖父は享年69歳 末期の胃がんでした。 祖父は京丹後市から反物を持って こちらに出てきて商いを始めました。 父から聞いたところ その当時京ちりめんや 丹後半島の反物はよく売れたそうです。 時代は移り変わり反物が売れなくなると 祖父はホテルマンをし始めました。 祖父は初孫の私を大変可愛がってくれました。 父方は父以外は独身で 祖父にとっても私は長男の最初の子。 小さい頃の写真を見ると

    • 夕焼けの下で僕たちは

      毎日仕事に行って帰るだけ…… 何が楽しいんだろうか。 ふとそんなことを思うことがある。 『何かいいことがあったらなぁ』 ─そう呟いてみたものの。 何もすることは見当たらない。 『絵でも描くか……?みんな趣味なんて どうやって見つけるんだろうなぁ』 ぼんやり見上げた空には薄がかった雲と 青とオレンジのグラデーションが 浮かんでいた。 ふと見上げた空はいわゆる夕焼けと呼ばれる 空模様なのだろう。 ふぅっと風が吹く。 近頃の風はカラッとした冷たい風だ。 僕はこの季節が少し

      • 鍵しっぽのおっぽ

        あるところに鍵しっぽという しっぽの曲がった猫がいました。 その猫はみんなから 『猫じゃない猫』と呼ばれてバカにされていました。 猫はそれが悲しくて いつも1人で過ごしていました。 ある日空き地に1人の男の子がやってきて わぁーんと泣き出してしまいました。 猫はその男の子が 気になって仕方がありません。 ひょっこり顔を出し心配そうに にゃあと一声鳴きました。 男の子は声に気づいて猫を見ます。 『君も一人なの?僕は颯太。君の名前は?』 答えたくても人間のことば喋れな

        • ハリネズミのうに。ハロウィン

          「大変大変。一人で歩いていたら こんなところに来ちゃった。真っ暗だし ここがとても騒がしい。。怖いなぁ。」 ハリネズミのうには人見知りで臆病。 だけどとても寂しがり屋。 そんなうには真っ暗な夜のハロウィン祭りに 迷いたどり着いてしまいました。 今にも泣き出しそうなうに。 そんな時木の上から猫のもこが話しかけます。 「やぁやぁ。うにちゃん。 めずらしいね。こんなところに1人でどうしたの?」 「あ、もこちゃん。私ねふらふらと お散歩していたら道に迷ってそれでここに たどり