
「声」の解釈について
物言えぬ人々(Voiceless)に言葉を与える。植民地主義者の視点で描かれて南アジアの近代史を批判し、こうした入植者の視点に代わる民衆・従属的な立場にある人々(Subaltern)の歴史を打ち立てようとした「サバルタン研究」という分野がある。
脱・植民地主義と「物言えぬ人々」の歴史
オーラル・ヒストリーの授業では、この研究の創設者の一人であるラナジット・グハ(Ranajit Guha)の文章 Chandra’s Death. A Subaltern Studies Reader. Minneapolis: University of Minnesota Press. 1995. を扱った。
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