見出し画像

「企画のメモ技」ワークショップを通して感じたコト

6月某日、京都でのワークショップ備忘録

職場の同僚を引っ張り、仕事終わりに転がり込むように参観したワークショップで学んだこと、感じたことを書きます。

まず、高橋晋平さんという方についてですが、正直このイベントを知るまでどのような方か存じあげませんでした。

そんな方はぜひ、以下のムービーをご覧ください。高橋さんの根本的な概念が、この数分にギュッ!!!と詰まっています。

http://digitalcast.jp/v/22012/

大ヒットした「無限プチプチ」などを企画するおもちゃ開発者です。

ここでは、おもちゃだけでなく、企画を立案するうえでのアイディアの出し方を語られています。

新しいアイディアを思いつくことは難しい。

だから、今ある概念やモノを、ひたすら掛け合わせていくんです!

確かに今どこでも、イノベーションは既存の概念を掛け合わせることで生まれると言われている気がします。

で、今回は、理論じゃなくて実際に掛け合わせることでアイディア出ししていきましょう、というもの。

まずは、高橋さんからアイディア出しのコツをいくつか伝授いただきます。

*企画を提案するとき、インタビューやアンケートのような定量、定性調査をガンガン行って、そこからニーズを汲み取って…これで社会課題が解決します!というのがテンプレートと思われがちだけど、
高橋さんは、それよりもまずは自分のニーズ(個人課題)を解決することが良い。

⇒他者の本音を引き出そうとしても、なかなかできない。それどころか、アンケートで多かった声を拾って商品(サービス)を提供したのに、誰にも使ってもらえなかった、なんてことは往々にしてあるとのこと。
つまり、調査からは見えてこない「本当に欲しいもの≒痒いところに手が届くもの」は存在するのだ。

⇒自分自身の求めていること(個人課題)は、自分が感じることなので比較的拾いやすい。そして、個人も1人の「消費者」なので、きっと誰かの心に届くものが生まれるはずである。

⇒社会問題を解決できたら素晴らしいかもしれないが、個人課題の解決で誰かをハッピーにできる。

*その個人的な欲求を見つけ出すのが実は難かったりする。
日頃、仕事とかで忙殺されてると、出てくる欲求って「時間が欲しい」とか「寝たい」とかに偏っている。

それって本質的なニーズじゃないよね?

本来、自分が求めるものを模索することが大切なのです。

*つまり、日常で感じることをキャッチする習慣をつけること。

そのために効率的なこと、それが

なんでも書き留める(メモる)こと

しょうもないこと、使えなさそうなことでもどんどん書く。書く。書く。

そうすれば、意外なところでつながり、新たなアイディアが生まれるという。

例えば、高橋さんは、

*奥さんと遊びたい、でも奥さんゲーム苦手、ルール覚えるのめんどい
⇒グーチョキパーダラピン(本来のじゃんけんに2種類追加した、心理戦じゃんけん)

*家族と離れて暮らしている、普段連絡はとらないけど良い関係でいたい
⇒鳩時計(スマホでその人の顔写真をタップしたら、数秒後にその人の家で鳩が鳴く)
⇒思い出してくれているという安心感

奥さんと遊びたいなんて、なんて素敵な旦那様なのだろう…私だったら泣いて喜ぶ。

なにか企画するときに「ジブンゴト」として捉えて、自分だったらお金出してでもこの商品(サービス)ほしいと思うものを。

じゃあ、実際に4人グループになり、1人ずつアイディア出しをして共有してみようということで、高橋さんのメモ技をもとに、みんなで作業をしました。

めも技①自分のやりたい(解決したい)を書き連ねる
時間軸、場所(コンビニ、キッチン、職場、、)とかで区切って考える。どんどん出す。

めも技②今あるサービスやキーワードと掛け合わせる

めも技③「何を」「誰に」「いくらで」提供するかを三角形で考える


これがまた面白い。
私のチームで出たアイディアを少しご紹介すると、

「上司に声をかけて良いタイミングがわからないor集中したいときに声をかけられてしまう」
×
「太陽光で動くフラワーちゃん」

「その人の気分によって色や仕草が変わるセンサー」

「いつでもどこでも気にせず寝たい」
×
「お一人様用テント」

「起こさないでくださいテント」
(職場の片隅や、カフェの空いてるスペースで使える)

あぁ、私の表現力では伝えきれないかもしれない。。

ですが、「ニーズを探る」「掛け合わせる」ことを習慣化すれば、アイディアというものはそれなりに生まれてくれるものなのかなと感じることができた。

とても有意義な時間でした。最後に、高橋さんからサインをいただきました。ウサギがカワイイ。体調悪いなか、本当にありがとうございました!


今回、友人と私、そして某企業の研究部門におられるお兄さんお姉さんとグループになったわけですが、
こういう場でなければ出会うことが(おそらく)なかった人と盛り上がり、面白いモノを作るという同じベクトルに向かって話し合うことって、ないですよね。

ワークショップの醍醐味は、そのノウハウを吸収することは前提で、
自分と異なる生き様、世界観の人々と合理的に出会えること、なのかなぁと感じました。

#高橋晋平 #企画のメモ技 #ノウハウ #ワークショップ #メモ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?