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ポジティブとネガティブ(清水‐山形)
2024.10.20 明治安田J2リーグ
第35節 清水 1-2 山形
北川航也
2位
こんにちは。
メンタルコーチ 兼 清水サポのLilyです。
書いてみたらとんでもないボリュームに
なってしまいました。
思うこといっぱいあって
饒舌になりすぎましたか?
今日は試合後のサポーターの
SNS上での発言を取り上げました。
その前に少し試合のことも。
1,3つの違和感
アイスタにて、今年初の敗戦。
さらに、今年初の逆転負け。
初の先制して負けた試合。
初のシーズンダブル。
昇格が一筋縄ではいかないことを
去年あれほど身に染みている私たちでも
思わず無口になって考え込んでしまうような
試合でした。
私がスタジアムで感じた違和感について
いくつか挙げます。
まず1つめ、
選手たちの出てくるタイミング。
フィールドプレイヤーが出てくるのが
早く、GKがあと。
こういう試合、
いつも通りにしようとしても
いつも通りにならないということは
よくありますが
にしても、そこを変えたのか、
変わってしまったのか、
どちらなのか、そして何故なのか。
2つめ、
今日勝って決める!
みたいなアナウンス。
それ、フラグじゃね?って思ってたら
やっぱりそうでした。
3つめ、
サポーターの声にいつものような圧がない。
声が小さい、
いつものように面で出るような声、
相手に圧をかけるような
スタジアム全体が唸るような歓声、
それを感じなかった。
1つめについては何か事情が
あったのかもしれない。
中のことだからわからないし、
天気予報が当たらなかったせいかも
しれないですし、
何かトラブルなのであれば
改善してほしい。そんな感じ。
チームの外にいるものが何か言えることでは
ないのでね。
2つめ。
これはあまり言うと個人批判にも
なってしまうので控えめにしますけど、
あんなこと言われたら
そりゃ敵さんさらにモチベ上がりますわ、
と思いました。
言い様はいくらでもあると思いますので、
そのあたり少し、
考えてもいいのかもしれません。
3つめ。
問題はここ。
私たちにできることは唯一応援だ。
にもかかわらず、
この試合いつもの応援ができていたか?
というと、否、である。
私だけが感じているのかなと
思っていましたが
Xなどを見ていると何人か
そんな投稿を見かけましたので
やはりそうだったんだと、思います。
緊張して声が小さくなったのか。
いつも来ない層の人が多かったのか。
それともホームだから勝てるでしょ?
って緩んでいたのか。
1点とって安心してしまったのか。
理由はわからないけれど、とにかく。
いつもならば清水港まで響くんじゃないかと
思うような圧倒的な北川選手のチャントも
この試合いつもの音量ではなかった。
いつものような圧があれば
選手をもっと楽にしてあげられてたのかも
しれないと思いました。
(勝てたかどうかはまた別の話)
去年の水戸戦は悲壮感。
この山形戦は、、、?
なんとも不思議な空気でした。
間違いなく言えるのは
サポーターの作る空気ひとつが
スタジアムの流れを変えることがある。
(良い方にも、悪い方にも)
ということ。
だから
「ただ応援」してるのとは少し違う
私たちは一緒に戦っている。
そう言えるんだと思います。
2,ここで何を思うか
この敗戦を受けて
何を思うか、言うか、行動するか。
前日に横浜FCさんが負けて、
エスパルスに首位浮上の可能性が出てきて
浮かれた感じになり
翌日に山形さんに負けて
悲観的な空気になり
サポーターというのは
試合1つで一喜一憂するものだなと、
改めて感じました。
それがダメというわけではないですが
今回はこのサポーターの行動から
心理学を考えます。
まず、メンタル的には
一喜一憂というのがどれほど危険なことか
これまで何度も書きました。
一喜一憂とは、
いわばブレるメンタルです。
勝てば浮かれ
負ければ落ち込む
それを繰り返していると
メンタルが疲弊していきます。
勝って冷静に
負けても冷静に
良かったところを分析して強化
悪かったところを分析して修正
それの繰り返し。
もちろん感情を表すことも大事なので
喜んだり悔しがったりするのは
悪いことではなく、メリハリをつける、
切り替えをする、が大事ということ。
ある意味毎週毎週試合に臨む選手は
切り替えの達人でなければなりません。
いちいち引きずっていたら、
次の試合はあっという間に
来てしまいますから。
これはアスリートに限ったことではなく
一般人も同じように……
例えば学生さんのテストの結果や
お仕事での出来不出来については
そういったスタンスで臨めると
いいのではないかと思います。
3,ポジティブvsネガティブ
山形戦の後、興味深くSNSを拝見しました。
ポジティブとかネガティブとかで
言い争っている?
もしくはエアで言っている方達が
いましたね。
そのお話の中で、
それはポジティブとネガティブを
勘違いしていないか?
と思ったことがありました。
みなさん、コップの水の課題は
ご存知でしょうか?
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/159029940/picture_pc_4dada9570d11961ca08ee42885026ed2.png)
これを見て、
「コップには水が半分しかない」
と思うか、
「まだ半分も入っている」
と思うか、というようなやつです。
半分しかないと思う人は
ネガティブで
半分もあると思う人は
ポジティブ。
だから「まだ半分ある!」と
ポジティブにとらえましょう!
そう習いませんでしたか?
私は、違うと思います。
これを見て
「水が半分入っている」
これは事実です。
ネガティブもポジティブもありません。
そこに、半分もあると思った人は
半分「ある」とポジティブに
感じる人です。
その後が大事です。
半分もあるんだから平気平気!
と安心してしまう人は油断する人です。
半分あるのだから慌てる必要はない。
と思う人は冷静な人、
半分で何をやれるか考えよう。
と思える人は、戦略的な人。
半分しかないと思った人は
半分「ない」と感じるネガティブな人です。
そのあとどう思うかが重要です。
もっと多くするにはどうしたらいいだろう?
と考えられる人は成長する人です。
半分しかないから慎重に使おう
と思う人はリスク管理のできる人です。
ここでやれることには限りがあるよね
と考える人は受け入れる人
少ないからもうだめだ、
とパニックになるのが、諦める人です。
山形戦の後のことも同じだと思います。
残り3戦、うち1つ勝てば昇格
これは事実です。
それをポジティブに捉える人、
ネガティブに捉える人がいるのは
当然のことですが、
ポジティブ⇒楽観的⇒油断
ネガティヴ⇒悲観的⇒諦め
と決めつけてしまうので、
お互いの反発が起こります。
ポジティブにとらえている人は
ネガティブな人に対して
諦めてんじゃねーよというイラだち
ネガティブにとらえている人は
なに楽勝みたいな考えしてんだよとイラだつ。
そういう、すれ違いじゃないでしょうか?
ポジティブなことを言う人は
しっかり慌てず落ち着いてやればいい
むしろ下を意識して焦ることが禁物
と考える戦略的な方で
ネガティブなことを言う人は
焦って去年のようなことになる前に
しっかり戦略を練った方がいい
と考えるリスク管理型の人
と考えると、どちらも思っていることは
結局一緒です。
スポーツにおいてはどちらも必要だと
思います。
むしろどちらもあった方がいい。
どちらの側面からも考えられる
その多面性がチームを活性化すると思います。
4,すっぱいブドウの話
もう一つ、こういう時にありがちなのが
(言い方はともかくとして)
期待していて裏切られたら
ショックだから期待しない
という層が一定数いるということ。
今ならば
「万が一、去年のように
昇格を逃したら、期待して応援していた
自分が馬鹿のように思えてくる。
だったら最初から『無理だと思ってたよ』の
スタンスだったら、
がっかりしなくて済むね!」
と考えてしまう層です。
心理学的には「認知的不協和」と呼ばれ、
キツネがブドウを食べたいのに
手が届かないため、
あれはすっぱいから取れなくてもいいんだ
と思うことで自分を納得させた……
というイソップ童話に基づく概念です。
今ならば昇格を期待して行ったのに
見られなかった、負けた、という感情と
そこでエスパルスがんばれ!
と思う自分とは不協和になるため、
負けそうな気がしてた
こういう試合で弱いよね
などと理屈をつけることで
不協和を解消しようとするわけです。
これは無意識に起こっているので
その方を責めても仕方ありません。
ある意味、対ストレスの回避テクニックでも
あり、心的なストレスが必要以上に
かからないようにする防衛反応の
ようなものだからです。
一方で、不利な状況だからこそ応援する!
という層もいるので、
サポーター心理って本当に
面白いなと思います!!
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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【お約束】
清水エスパルスを題材にメンタルを語るブログです。
皆さんの部活や生活、お子さんへの声掛けなどの参考にしていただければという気持ちで書いています。
あくまで一般論としてのメンタルを語っており
誰が悪いとかあの時○○すべきだったとか
ここを改善すべきだとかを
論じるブログではございません。選手個人を挙げてメンタルを論じることはおやめください
ただし、○○選手のあの時のこの行動が
その後の試合の流れに影響を及ぼしてた!(かもしれない)
というようなことはブログ内では取り上げます。
それは○○選手のメンタルの話ではなく行動の話だからです。こちらに書かれていることを元に
チームや選手個人にご迷惑をかけるような言動は
おやめください。特定の選手、チームに対する暴言や誹謗中傷等もおやめください。
【勝利のリズムへ導くプロスポーツメンタルコーチ Lily】
・独りきりでがんばるアスリートをなくしたい
・すべてのアスリートがメンタルコーチに頼れる世界に
・すべてのアスリートに幸せな引退を
静岡市出身。お茶の水女子大学心理学卒。
清水エスパルスとサッカー、音楽が大好きです。
小~高校まで吹奏楽部。高校野球の応援にも全力。
現在は清水エスパルスのゴール裏で声援を送る生活。
将来有望とされていた若手サッカー選手が
活躍できずに引退してしまう、
そんな姿を見たのをきっかけにメンタルコーチの道へ。
現在は音楽家(プロジャズミュージシャンなど)、
スポーツ選手(サッカー、ビリヤードなど)の
サポートの傍ら、自らの音楽活動も継続。
プロスポーツメンタルコーチ
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