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【PAC2023】『レリーフピクセル』という表現方法について

どうも、12/2担当のLily☺︎KG:イトウリリィです。
この度は『ドット絵アドベントカレンダー2023』に参加させていただき、誠にありがとうございます。
主催者であるMuscat様、いつもありがとうございます🎄
※タイトルのPACは「Pixelart Advent Calendar 2023」の略です。

🌟今年は表・裏・端と1日3記事読めるスペシャルイヤー🌟

🔻ドット絵アドベントカレンダー2023(表)

🔻ドット絵アドベントカレンダー2023(裏)

🔻ドット絵アドベントカレンダー2023(端)

いつもなら音声でお届けしているのですが、今回は文章+音声解説でお届けしたいと思います。
どうぞ音声解説を聴きながら読んでくだされば嬉しく思います☺️

▼音声はコチラを再生してね!(音声約30分…!?)

今回のテーマは、私の新たなシリーズ作品《レリーフピクセル》についてお話をしていきます。
※こちらも長文なので、時間ある時に読んでみてね😭
※2023.12.4追記:反響あって大感謝です!
ですが一点だけお願いです。
レリーフピクセル【Lily☺︎KGが作った造語及びシリーズ名】です。
元々あったような書き方に見えてるかもですが、私の作品シリーズ名なので作るときは名前を別名でつけてもらえたら助かります🙇‍♀️作るのはご自由にどうぞ、これでビーズに興味持ってもらえたら嬉しいので〜

■『レリーフピクセル』とは?

また、以前別の記事「レリーフピクセルについて」を書いた記事があります。
より詳しく読みたい方は併せてご覧いただき、全部はムリという方は抜粋した文章を掲載するので読んでみて下さい。

私が作る半立体作品は『平面から飛び出している凹凸さが浮彫りのような印象を受ける』と観察し、今回の作品は起点を平面として半立体に仕上げていくのが【レリーフピクセル】です。

レリーフという意味は美術用語で《浮彫り》といい、そんな半立体作品が「pixelart」の図案で制作されていることから 《レリーフピクセル 》と命名しました。
ドット絵を半立体的に表現するということから、平面と立体的な感覚の感動や発見を感じてもらう…言わば「体験型アート作品」だと思っています。

制作のルールなども設けており、その結果「浮彫り」になっている事で、見え方に錯覚が発生します。
陰影や光の強さで凹凸の効果が「pixelartの新たな原画」になっているなと分析しています。

額装することで手に持ちやすく、360°から作品の「光と影と素材」を感じて"もしもドット絵が立体的だったら"を可視化することが出来て新たな世界観を発見出来ます。

以上、一部抜粋した文章でした。

■現時点での作品たち

8月に処女作となるコラボ作品を展示し、10月末に開催があったTHE PIXEL STREET(以降:ピクスト)という「ドット絵オンリーイベント」にて3名のpixelartistの作品を制作しても良いかとお願いをしました。
お陰様で3名からはOKをいただき、かつ、イベントでは大反響でした。
展示を決めた理由としては『私の制作物のお披露目の場にもなるし、ドット絵師の実際の捉え方(脳内可視化)にも触れられる良い機会になる』と思ってピクストで盛大にお披露目をしました。

①【ササミ. × LIly‪︎‬☺︎KG】コラボ:レリーフピクセル作品

ペンダントライトの裏には月があるという事で…
「月」のパーツを別途用意して取り換えられるギミックを!!
横から見ると奥行がよくわかります。
美しい青を再現出来てよかった!

②【びねつ × LIly‪︎‬☺︎KG】コラボ:レリーフピクセル作品

焼き魚を食べる前と…
食べた後のドット絵を具現化!
パズルのように身がはめ込まれており…
パーツを取ると骨だけに!!?

③【asaha × LIly‪︎‬☺︎KG】コラボ:レリーフピクセル作品

唯一の4層構想の大作です。
前髪やカチューシャの奥行は私がアリスちゃんが現れたらを想像しています。
お気に入りは蜘蛛の手足です!
ドット絵を咀嚼して再現しています!

以上の3つの作品は別記事に詳細書いています、そちらをご覧下さい。

そして、asahaさんのレリーフピクセル制作過程の一部をまとめた動画もございます。どういう風に制作しているのか気になる方は以下をご覧ください!!

④【あけたらしろめ × Lily‪︎‬☺︎KG】コラボ:レリーフピクセル作品

デザインフェスタvol.58(以後:デザフェス58)でも新しく《レリーフピクセル》の作品展示を行いました。こちらはお世話になっているイラストレーター:あけたらしろめさんの貴重なドット絵を活用して お披露目を実施しました。


一見、モノクロなので浮き彫りに見えないけれど…?
横から見ると飛び出てくる!!
傾ける方向でシロとメロの目線が異なるのがポイント!

しろめさんの作品を作った経緯は、実は札幌で開催中だった展示を見に行く時に《レリーフピクセル》についてお話をしようとお互い言っていたので、実物を見て話すのが早いと思って制作したのでした。運良くデザフェス58が会う前にあったので、許可をいただき展示した次第です。

これは制作中の画像です。
色を付けて層の識別をし、赤いマークは柱となる「芯」の場所をチェックしています。

デザフェス58開催中、しろめさんファンの方々からのお褒めの言葉や初めて《レリーフピクセル》を目の当たりにした方々、そしてピクストで存在を知った方々の感動や驚きの反応をたくさん浴びました。
中には「これを見に来たんです」とお話して下さる人もいて、お披露目の場を設けて大正解でした。

また、しろめさんへ作品をお渡しに札幌へ行った時、「『レリーフ』は古代エジプトからの技術で、こうして自身の絵を具現化してもらえて…なんだか美術を学んだ身としては神々しさを感じるんです」とお話してくださいました。
ユニットで活動されている:こんの工作所さんも「リリィさんの普段の立体作品があったから成し得たんだろうね。これはインパクトある…凄い作品だわ。」とも言ってくださいました。

私はこれまでの皆さんからのお話気づいたことがあります。

— 私はとんでもないものを生み出したようです。笑

■アプローチ 及び 打ち出し戦略について

ピクストで私のブースに飾っていたパネルです。

これまでの作品をみて思った方もいると思いますが、現時点では原画は「Lily☺︎KGではない」ものを選んで作っています。
更にいうと、SNSでも知名度や人気のある方々に勇気を出して《レリーフピクセル》のご提案をしておりました。

これは私の影響力だけでは作品が伸びないと思った為、影響力のある方々をピックアップして共にwin winな循環を発生させる為の「レリーフピクセルにするお互いのメリット」をお伝えして、戦略的に実施しました。
そして、今回作ったものは販売はせずに原作者へ無償でお渡し・代わりに【今後のレリーフピクセルのアプローチ】についてをお聞きしていました。

また、注目度の高いイベントでお披露目をすることで集客(多く人が訪れる場所)にも困らずアプローチが出来る点も狙っていました。

▼ピクストでの実施内容
2名は各自のブースで展示・1名はLily☺︎KGブースで展示という方法をとりました。お互いに「制作者は〜」の話にもなりましたし、ドット絵や《レリーフピクセル》のことについてお話が出来て様々な視点から人と交流が出来ました。

▼デザフェス58での実施内容
そもそも「アートの祭典」なので物珍しいものに興味ある方々が多いと思ったので積極的に声掛けをし、実際に手に取って作品を見てもらう誘導をすることで魅了されていったケースがほとんどでした。
また、ピクストで存在を知った方々は別の題材の作品を目にして、より『見応え』を噛み締めていたようにも感じます。

この2つの大きなイベントでの「アプローチ 及び 打ち出し戦略」により、この作品たちの付加価値に気づく事が出来ました。知り合いのクリエイター方にも「あれは相当なものだ」と高価なアート作品にもなり得ると評価いただいたのは正直驚きました。
アートとして捉えてもらえたらなと思っていたので、私の目指す《レリーフピクセル》の価値がどのあたりにありそうか…かなり参考になりました。

そして現時点で制作させていただいた皆さんからのご意見を真摯に受け止め、今後アート作品として販売できるように精度・クオリティやルールをしっかり固めたいと思いました。

■2024年の《レリーフピクセル》

長々と話しましたが、私は2024年(正確には同年4月〜)に《レリーフピクセル》の制作を中心に活動していくことを11/12時点で決意しました。
その為、メインだったイベント出展活動を一旦辞めて制作集中期間に入ろうかなと思っています。
※&PiXなどの活動はこれまで通りです

私はあくまで「ドット絵師:pixelartistではなく、ビーズクリエイター」という立ち位置でいまして、自身で描くドット絵で《レリーフピクセル》を展開するのはまだまだ先だと思っています。(今はです、今は)
ですので、現在考えているのは…ドット絵師:pixelartistで《レリーフピクセル》に関心がある方々の中からピックアップして、Lily☺︎KGが《レリーフピクセル用原画:商用利用 可》を相手様へ依頼し、それを元に作った《レリーフピクセル》を一点モノ販売するようにしたいです。
「レリーフピクセル:ドット絵師様専用 申込窓口」も作っているので、良かったら下のフォームをみて申込くだされば嬉しいです!!
詳細も書いてあるので、一度ご覧くだされば幸いです。

尚、複製するのは難しい為どう足掻いても一点モノにしかなれないなと思っています。いつかは私自身のドット絵で作りたいですけど、ね。笑

まずは、販売出来る数を制作する必要があるので…少しずつ依頼をして制作に打ち込めるようにしたいなと思います。
そして、たくさんの《レリーフピクセル》に囲まれ【私自身2回目の個展】3年以内にやりたいと思っています。
早くも会場探しもしつつ、色々と考えて動いております。
いつかはドット絵師:pixelartistの皆さんから依頼を受けられるくらいになりたいところです。
※今は考えられないのでオーダーは受けません

■おわりに

最後になりますが、Instagramの投稿に書いた文章の一部を掲載します。

アイテムを見てもレリーフピクセルを見ても「芸術だ…!」とお話してくださる方々が増えてきました。
これは私にとって凄いことで、【子供の頃作ったことあるし私でも作れる】と言われ続けた身としては大進歩したのではないかと思います。

ドット絵をどうやってアナログに落とし込むか?
これを6〜7年間導き続けてやっとやりたいことに辿り着けそうです!

2023.11.12…Lily☺︎KG:Instagram投稿内容より

イベントに出る度に自分の作品を見てもらえず、挙句「私でも作れる」と多くの方に言われたり、あくまでターゲットは子どもではないのに子ども受けに良いと言われたり…辛い時期を3〜4年ほど過ごしてきました。かなり遠回りしてきたようにも思いますが、これが最短ルートだったのだろうとも思います。

それに、技術を全面に押し出す事もしました。
「この工程が私のこだわりです!」など、アピールばかりすることに必死だったこともありました。
でも、それが重要ではないと最近学びました。

知り合いのモノづくり作家さんとのやりとりでお互い納得したのが『人が欲しいものは「技術がすごいもの」ではない、「デザインがいいもの」である』ということです。

私の《レリーフピクセル》は「技術がすごい」のではないのです。「あの頃遊んだPEビーズで凹凸感のあるドット絵のようなアート作品」というギャップが先行して脳に到達し、じっくり見ると「これは技術が必要だな」と感じ取ってもらうのです。
だからみんなが感動したり芸術作品だと言って下さるのだなぁと…やっとわかりました。
自分で技術を説明する場面はありますが、それは後からだと痛感しました。
私もどんな技術で作られているかを知った上で作品を買っているわけではないですし、それが真理ですよね。

《レリーフピクセル》は、『360度 堪能するドット絵』とお伝えして作品を相手に渡して見ていただいています。いわば【体験型アート作品】です。
とある方に「ドット絵は原画がない(デジタルなので)」とお話して下さったので、ドット絵の新たなアプローチになり得るのかもと自分でも期待しています。
半立体のドット絵を体感することなんてほぼないので、この【体験型アート作品】でたくさんの方々を魅了出来るように今後育んでいきます!

さぁ明日は12/3担当のキダルさんです!!
お楽しみに👍✨

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イトウリリィ
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