りりさん || 英語を学ぶ、教える ||

探究型授業、英語教育、教育全般について思うことを綴ります。たまに独り言。たまに海外体験記。気まま更新…✍︎︎ || 元中高英語& MYP国際バカロレア教員。TESOL修士。海外在住歴約10年|| 現在は海外の高校で教員をしています

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#1 なぜ英語を学ぶの?聞かれて思うこと

このような疑問を生徒や子供から聞かれることはあると思います。 そんなとき、みなさんはどのように答えていますか? 実際、私は答える時すごく悩みます。 よく聞く英語を学ぶメリットとして挙げられるのは 受験や就職に有利だから 旅行の時に便利だから 映画や本のオリジナルを楽しめるようになるから などではないでしょうか。 もちろん、これらも立派な動機であり、英語を始める良いきっかけだと思います。 ただ、実際には英語はテストや宿題などを含んだ科目として学校で強制的に勉強させ

    • #15 アメリカの中学・高校で必ず読む3つの小説。物語を通して考えることの大切さ。

      今回は海外体験第3弾ということで、アメリカの学校生活、主に英語の授業がどのようなものだったのかゆるーく記録したいと思います。 *** 私は中学校はネパールのアメリカンインターナショナルスクール、高校1年生から卒業するまでは、アメリカの現地の高校に通っていたのですが、英語の授業(あちらでいう国語の授業)が特に大変でした。 アメリカは州によって教育内容やシステムが若干違うのですが、共通して英語の授業では、必ず何冊かの小説を読みます。 日本のように教科書などはなく、小説を読

      • #14 教科書に出てくる英語の自己紹介は世界で通用するのか。英語xプロジェクト型探究授業の実践 ③

        バタバタしていて久々の投稿になってしまいましたが、今回は私が国際バカロレア(IB) コースで行った英語の授業を忘れないうちに少しだけ記録したいと思います。この授業は、私が勤務する前から、あらかじめバカロレアコースのプロジェクト型探究授業の単元としてすでに作成されていたもので、例年英語初心者の中学1年生の1学期に行っていたものでした。私も自分が中学1年生の担当になった時にこの単元を行い、初めて手ごたえを感じました。 **** まずはテーマについて。 おそらく、中学1年生の英

        • #13 日本の学校で受けた5つのカルチャーショックと文化の違い

          先日友人と学生時代の時の話などをしていて、 欧米の学校はどんな感じだったのか聞かれました。 「かれこれこうだったよ」と言うと 驚かれることもあれば、その逆もありました。 教育現場と言うのは、国や文化の違いによってこんなにも違うのか!と様々な国を比較すると面白かったりします。 私は、日本の学校には小学3年生までしか通っていかなかったため、日本に帰ってきて教員になるために公立の中学校へ教育実習に行ったとき、自分の学校に勤務し始めた時、様々な違いに驚き、戸惑いました。 先に

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          #12 英文法をゼロから学び直したい。文法が苦手な英語教師が好きな参考書

          本当にお恥ずかしいのですが、英語教師なのに英文法が苦手です(汗) 正確に言えば、「日本で教える英文法」が苦手です。 幼少期を海外で過ごした私は、ある意味自然に英語を習得した部分も大きいと思っています。そして、文法について深く考えることなく、日々使っていました。 それに、模試などに出てくる文法問題は、原理を理解していなくても「感覚」で解けてしまい、なぜその答えが正しいのか説明できずにいました。 しかし、日本で英語の教員になるからには、英語の文法や文法用語を知り、教える必要

          #12 英文法をゼロから学び直したい。文法が苦手な英語教師が好きな参考書

          #11 辞めると決めた自分を責めるのではなく、今まで頑張った自分を褒めることができたなら。

          #退職エントリ というハッシュタグを見つけたので 今回は「やめる」ということについて思ったことを書きたいと思います。 大人になってもよく聞く言葉 「最低でも3年は続けなさい」 日本の学校現場で生徒が部活や学校を辞めたいという時によくかける言葉 「やめるのはもったいない」 「根性がない」 「もっと頑張ってみたら」 どこか社会全体が 「やめる=逃げる」 となってしまっている気がして息苦しさを覚えたりします。 この続けることを美徳にするのは、日本ならではな気もします

          #11 辞めると決めた自分を責めるのではなく、今まで頑張った自分を褒めることができたなら。

          #10 これが未来の英語の形かも。住んで驚いたシンガポール英語4選。

          海外体験記第2弾。今回も教育から少し離れて、今回は今住んでいるシンガポールでの英語体験についてゆるーく綴ろうと思います✏︎ *** シンガポールにきて1年が過ぎ、だいぶ生活にも慣れてきました。シンガポールはどこでも英語が通じるし、安全できれいなので住みやすい国です。特に大変だと思ったことはないのですが、 1つだけ、なかなか慣れることができなかったことがあります。 それは、すばりシングリッシュ!!(涙) シングリッシュとは、シンガポール人が話す英語のこと。シンガポール

          #10 これが未来の英語の形かも。住んで驚いたシンガポール英語4選。

          #9 生徒が進んでやった英作文。興味を引くお題とは。英語 × プロジェクト型探究授業の実践②

          英作文をやろうとすると、どうしても生徒からはネガティブな反応が返ってきます。とにかく、「書く」を通して英語の文章をアウトプットさせる練習をしたくても、生徒の手は止まってしまいます。 私も作文は嫌いでした。なぜいやだったか考えてみると 「書かされている」という感覚が嫌だったように思います。 特に興味のないことなどなおさらです。文章にするだけでも大変なのに、 お題がつまらないとどうでもよくなり一気にやる気ダウン。 そこでふっと思いました。 英作文を授業でやる際、いつも私がお題

          #9 生徒が進んでやった英作文。興味を引くお題とは。英語 × プロジェクト型探究授業の実践②

          #8 初心者でもすぐできる英語多読の魅力とやり方

          英語上達に効果があることで多くの人が口をそろえて言うこと。 それは、 英語の上達には多読が効果的!! でも、実際に自分で始める際や教室で生徒に対して行う際、どのように始めるのか、何をどのくらい読めばいいのかいまいちピンときません。 今回は多読の効果、実践法、おすすめの教材について、私の経験なども踏まえて書き留めたいと思います。英語学習法に悩んでいる方、多読に興味がある方の参考になれば幸いです。 ☆この記事をさくっと理解したい方は「まとめ」を読んでください☆ 《 1 

          #8 初心者でもすぐできる英語多読の魅力とやり方

          #7 なぜ英語を話すとき、完璧を求めてしまうのか。

          昔、ドラゴン桜のシーズン1のドラマを見ていた時に登場した英語の先生(川口先生)が生徒にこのようなことを言ったシーンがあり、当時「確かに」と妙に納得したので、印象に残っています。 確かに、たいていの人は「私、全然英語ができない!」と言ったり、授業で生徒に教えている時も「自分は英語できないんで」という子が多かった気がします。 でも、実際は単語を1つも知らないというわけではなく、少しはできる場合が多いのに、日本人はどうしてか完璧ではないと自信をなくしてしまいます。完璧ではないと

          #7 なぜ英語を話すとき、完璧を求めてしまうのか。

          #6 リアルな英語はどう学ぶ?オーセンティック教材の良さ

          教科書でリスニングを練習したり、英検やTOEICでリスニングはできているのに、なぜか海外の人との会話になると、相手のことが聞き取れない、相手に合わせて話せないという人もいるのではないでしょうか。 以前の記事で、日本の英語教育のモヤモヤの中でも挙げていた、リアルな英語や会話はいつ学ぶの?という疑問 ↓ そのモヤモヤを解決する一つの手として、オーセンティック(Authentic)教材というものがあり、これはよりリアルな場面でのリスニング力やスピーキング力を強化できると言われて

          #6 リアルな英語はどう学ぶ?オーセンティック教材の良さ

          #5 ネパールの高速観覧車に乗って変わった私の人生観

          教育から少し離れて、今回は私が忘れられない中学生の時の海外体験をゆるーく綴ろうと思います✏︎ *** 『先生、昨日みんなでディズニー行ったんだ!』 と楽しそうに話す中学生の生徒。 いいなあ〜青春だなあ〜 と生徒の話を聞いていて思いました。 私の青春時代はどうしていたっけ? 友達とディズニーに行ったり、 映画見たり、買い物したり。 そんな当たり前に過ごすはずだった私の青春時代は、ネパールに降り立った瞬間に全く別のものになったのでした。 海外のどこに住んでいたのです

          #5 ネパールの高速観覧車に乗って変わった私の人生観

          #4 『カールじいさんの空飛ぶ家』の映画予告は国によって全然違う。英語xプロジェクト型探究授業の実践 ①

          今回、忘れないうちに書き留めておきたいのは、私が国際バカロレアコースの英語の授業で行った印象に残っているプロジェクト型探究授業についてです。 まずは、テーマについて。2009年に公開された、『カールじいさんの空飛ぶ家』(英語では "UP")のアメリカの映画予告、そして日本の映画予告の2つをご紹介します。 【アメリカバージョン】 引用:公式ディズニーピクサーYouTubeより 【日本バージョン】 引用:映画サイトより 初めて見た時は驚きました!同じ映画を紹介している

          #4 『カールじいさんの空飛ぶ家』の映画予告は国によって全然違う。英語xプロジェクト型探究授業の実践 ①

          #3 モヤっとボールを投げたい。日本の英語教育にモヤっとしたこと5選

          こんな熱い想いを胸に英語教師になったはずなのに、 いつの間にか理想と現実の差に驚き、やりたいこととやらなければいけないことに板挟みな毎日でした。 そして、たびたび日本の中高の英語教育にモヤっとしてしまい心の中でモヤっとボールを投げまくっていました (笑)  生徒と過ごした毎日はそれはそれは楽しいものでした。 しかし、教師時代を振り返って、これてってどうなの?と私があくまで個人的にモヤモヤしたことを今回は吐き出したいと思います。 モヤっとしたこと5選《 モヤっとその1 》

          #3 モヤっとボールを投げたい。日本の英語教育にモヤっとしたこと5選

          #2 社会人になってから大学院?3度目の学生になってみた話【TESOL】

          生徒には「学び続けることの大切さ」みたいなものを論しているのに、自分自身は、力不足を感じながらも、日々の忙しさに精一杯で何もできず悶々と過ごしていました。 そんな教師生活2年目の時、 TESOL (Teaching English to Speakers of Other Languages) という学問に興味が沸き、いつか大学院で学びたいと思うようになりました。 ただ、大人になってから何かを始めるのは勇気が必要です。 うまく時間は取れるのかな、 本当に意味はあるのかな

          #2 社会人になってから大学院?3度目の学生になってみた話【TESOL】