2021東京六大学野球秋季新人戦
試合が終わってから半月ほど、本業は繁忙期、また週末も副業の撮影の仕事をこなすなど、多忙な日々を過ごしておりました。ようやく時間が少し取れたので、東京六大学秋季フレッシュトーナメント(新人戦)の立教大の3試合を振り返りたいと思います。
と、ざっくり下書きをしていてから放置してしまい、3ヶ月遅れのページ公開になりました…笑
さて今回の新人戦ですが、春同様に3チーム×2ブロックに分けてのブロック戦のあと、順位決定トーナメントを行う3試合方式。
立教は明治、法政と同じブロックで、勝率が並んだ場合には春季新人戦の順位が反映され、順位決定戦に臨む流れです。
明大戦
スタメン:9安藤4齋藤大6柴田恭3黄5菅谷8寺﨑D渡部大2戸丸7渡辺大P沖
ベンチ入り:下記画像参照(法大戦での画像ですがメンバー同じです)
この秋のリーグ戦メンバーからはP沖、野口、C戸丸、IF藤本。春のメンバーからはP石元、IF齋藤が入っています。
明大の先発は岡田投手(2年・常総学院)。1表、立教は2番齋藤(2年・東北)がヒット、続く柴田(1年・東明館)の二塁打とチャンスメイク。
さらに菅谷(1年・市船橋)の四球で二死満塁のチャンスを作ると、寺﨑がセンターの前に落ちる走者一掃の二塁打で3点先制。
3裏、明治は堀内のセンターオーバーのスリーベースから、西川のタイムリー、杉崎のヒットを挟み久島の2点タイムリーと3連打で同点にされてしまいます。
4表には戸丸(1年・健大高崎)がレフトにソロホームラン。戸丸は6表にもタイムリーを放ち、リードは2点に。ちなみに戸丸は9回にもヒットを放ち3安打。頼もしい活躍でした。
先発の沖(1年・磐城)は6回を投げ被安打6、失点3、96球で降板。神宮の先発で実戦経験を積めて大きかったですね。
7裏からは沖に代わり渡部太(2年・春日部共栄)が登板。浪人して入学後、1秋から着々と新人戦で神宮のマウンドでの登板を重ねています。この試合ではきっちりと三者凡退の好リリーフ!
8裏は今回のゲームキャプテンを務めていた石元(2年・佼成学園)が登板。
春のリーグ戦ではピンチのワンポイントリリーフとして活躍した彼ですが、秋はメンバー外。ヒット1本を許すも、三振も奪い無失点で切り抜けます。
9裏には野口(2年・東海大相模)が登板。ヒット2本を許すも、牽制や併殺でアウトを重ね、なんとか3人で抑えゲームセット。
記録でベンチ入りしていた中澤マネ(2年・成蹊)もお疲れ様でした。
法大戦
法明立のブロックは、初日に明治が法政に勝っており、ブロック戦で同率に並んだ場合は春季新人戦の順位で決定されるため、立教は法大戦に勝てば決勝戦、負けると5位決定戦となります。
スタメン:9安藤4齋藤大6柴田恭3黄5菅谷8寺﨑D渡部大2戸丸7渡辺大P野口
ベンチ入り:変更なし
勝ちに行く気満々、スタメン変更なし、ピッチャーはリーグ戦経験豊富な野口が先発という形で連投です。法政の先発は塙(2年・常総学院)。せっかくなら明大の岡田投手と投げ合えたら良かったのに。
先制は2表の法政、5番内海壮がレフトオーバーのホームラン。すごかった。4表には福岡の二塁打から野口のバント処理悪送球で失点。野口は4回まで投げて2失点で降板となりました。
5回からは小野瑛(1年・利府)が神宮初登板。
5表は3人で切り抜けますが、6表は福岡にライトオーバーのホームランを打たれ、その後もランナーを出しますが、リリーフした連投の渡部太がなんとか抑え、1失点。
立教は6裏にようやく反撃。先頭の安藤(2年・明石商)がヒットで出塁し、パスボールと内野ゴロ2つで生還。2点差に詰めます。
しかし直後の7表、イニング跨ぎの渡部が、戸丸の捕球エラー、自身のワイルドピッチ、内野安打から失点。非常にもったいない…。
8回からは石元が登板、9回まで投げ切り、最後は連続奪三振の好投でした。
ファーストゴロ2つ、ベースカバーに入ってアウトにしましたが、高めの送球もなんとかキャッチ。投内連携はしっかり練習しよう、うん。
9裏、法政の3番手・阿部(1年・上田西)が最速150km/hの荒々しいピッチング、四球と寺﨑のヒット、そしてワイルドピッチで1点を返しますが、この回のアウト3つは全て三振。今後の活躍が楽しみな良いピッチャーですね。
法政に2−4で敗れた立教は、これで最終日は東大と5位決定戦。朝8時プレーボール、2時間の時間制での試合となりました。
この試合では篠崎マネ(2年・高崎女子)がベンチで記録係。お疲れ様でした。
東大戦
スタメン:9安藤4齋藤大6柴田恭3黄D菅谷8寺﨑5藤本2戸丸7渡辺大P沖
ベンチ入り:【out】中村、寺戸、三田村、岡村【in】川端丈、佐々木悠、白石、吉澤。
開門が7:30、シートノック開始が7:35。久々の早朝神宮です。運営の皆さんも本当にお疲れ様です。
藤本(2年・立教池袋)はリーグ戦で多くベンチ入りしたものの出場機会がなく、今回の新人戦も1試合目から入っていたものの2試合とも出場なく、3試合目にしてようやく大学野球での神宮デビューです。
2時間を過ぎたら新しいイニングに入らないというルールでしたが、それを気にすることないほどサクサクの試合展開でした。
立教の先発は中1日で沖、東大は原投手(1年・筑波大附)の投げ合いでスタート。
先制は4裏の立教、齋藤・柴田の内野安打でチャンスをつくり、菅谷が先制タイムリー。
沖は5回まで被安打1、投球数62、二塁を踏ませない快投でした。
6回からは又吉(2年・興南)が春の新人戦に続いて登板。2イニングを三者凡退に抑える完璧な救援でした。
追加点が欲しい立教、7裏に代打の吉澤(1年・立教新座)がライトポール際にソロホームラン。
打った本人はホームランかファールか分かっておらず、足早にダイヤモンドを回りつつ、三塁コーチャーに「どっち?」と尋ねて確認してからホームイン(笑)
さらに続く寺﨑がセンターオーバーのスリーベースを放ち、パスボールで追加点。リードを3点に広げます。
8回からは神宮初登板の塩野目(1年・足利)が登板。変化球をうまくコントロールして三者連続奪三振。8裏終わって試合時間は1:35くらい、100分切りが見えた9表の守りでしたが、二死から四球、失策で出塁を許すも、最後は空振り三振に抑えゲームセット。
終わってみれば許したヒットは沖の1本のみ、二塁を踏ませたのも9裏二死のみと、安定感ある完封リレーでした。
この日は玉井マネ(2年・都昭和)がベンチ入り。2年マネ3人が各1試合ずつ担当、お疲れ様でした。
総括
5位で終わった新人戦でしたが、戸丸がフル出場、沖が2先発と、来季以降のリーグ戦を見据えた経験になったかと思います。特に戸丸は明治戦では攻守に活躍したのですが、翌日の法政戦では自らのミスから失点し、東大戦まで無安打と課題も得られました。きっと一冬越えて成長することを楽しみにしています。
また、目を見張るプレーを見せたのがセカンドの齋藤。今なら山田健太という素晴らしい選手が先輩に居ますので、ぜひ多くを吸収して上級生になった時に活躍できることを期待しています。今回はシュアなバッティング、堅実な守備、一歩飛び抜けた印象を感じました。
新人戦への想い
秋の新人戦を終え、引き続き春のリーグ戦での活躍を目指す選手もいれば、学生コーチに転じる選手もいれば、卒業までリーグ戦出場なく終える選手もいることでしょう。
新人戦を応援すると、彼らの4年間の成長の軌跡を、より深く感じられます。上級生になってAチームに上がってオープン戦で結果を残し、リーグ戦で活躍する姿を見られたら嬉しいものです。今はオープン戦が見られないので、その点では応援する気持ちが物理的に離れてしまってますが。
一方で、この時の神宮が最後の晴れ姿になる選手もいるかもしれません。そう思うと、リーグ戦以上に「神宮でプレーした証を記録すること」の価値は高いのかもしれません。
今の情勢になってから試合前打撃練習がなくなってしまったので、4秋神宮の4年生集合写真撮影の日=4年生が打撃練習補助する日を見られなくなってしまったのももどかしかったりします。
上記の記事にはメンバー入りした全員の写真を掲載しきれていませんが、撮影した全ての選手の写真は、野球部にお届けさせていただいています。
もしどこか、今じゃなくてもいつか、私が撮った写真が、思い出を振り返るきっかけになったり、何かに取り組む時のモチベーションアップに貢献できれば、嬉しく思います。
更新が空いてしまったので2021秋季観戦記録の連載ようやく終わりになりました、もし良ければ過去記事もご覧いただき、感想をお伝えいただけると有難いです。