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比べるなんて無意味
最近、気分転換のドライブがてら時々訪れる市場がある。その地域で取れた新鮮な野菜や果物、お米、近所のスイーツ屋さんのお菓子など、地域に密着したこじんまりとした、だけど愛着のわく市場。
食料品エリアに隣接して植物を売るエリアが併設されていて、そこまで含めて訪れるのが最近のルーティーン。
その植物エリア自体広いし、陳列スペースの間や、植物同士の間もゆったり空間が取られているのでとても開放的な雰囲気。窓や出入り口の扉もすべて開けてあるので自然光で明るく、そして風が良く通る気持ちの良い空間。だから植物もみんなのびのび生きているような気がする。
一歩ずつゆっくり進みながら、花たちを端から眺めていた。名前とかは詳しくはないけど、いろんな姿かたちや色の花、みんな違って、それぞれの魅力がある。
それでも中には「これは特にお気に入り!」って思う花もあれば、それほどでもない花もあって、それは多くの人もそうだと思う。だからきっと、たくさん注目を浴びる花もあれば、それほどでもない花もあるはず。
それでも、そんなことにもおかまいなしに花は咲いている。
人気だろうが何だろうが、花は植えられた場所で黙々と育ち、黙々と咲く。
それに気づいたらなんだかじーんとしてしまった。
誰に何を言われたから、注目されてるから、されてないから、ってことを気にしてるのは人間だけなのかもな…。
花や木や草は、ただその場所で、精一杯、自分の命を燃やしている。
他の花の影になってどうせ見えないからと言って咲くことをサボったり、拗ねたりしない。(たぶん)
それなのに、人間はすぐ環境のせい、他人のせい、自分の恵まれなさのせいにして何かをしたりしなかったり、がんばったり手を抜いたりする。
それって、もったいない…。
文句を言うな、与えられた場所で満足しろという意味ではなくて、なんだか、他人との比較自体が根本的に無意味だなぁと。
みんな違って当たり前。花に対してはそう思えるのに、自分たちに対してそう思えないのはなんでだろう。
きっと私だけではないと思うけど、日々、あまりにも無意識に他人との比較をしながら生きている。息をするように「これは良い・優れている」「これは悪い・劣っている」という判断を下して過ごしている。
「みんな違ってみんないい」「十人十色」
こういう言葉は知ってはいるのに、その本当の意味をわかっていなかったな、自分の中で腑に落ちる理解をしていなかったなと思った。
良し悪しなんてない。ただ、違うだけ。ただそのように存在しているだけ。
だから何も心配しなくていいよ、ただ楽しんで存在すればいいよと植物たちに教えられた気がした。
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