ヤジリン早解き理詰め探し4月②

青い厚揚げ氏が毎月2回主催されているヤジリン早解き大会4月②の問題でlilvaが”後から把握した”解答手順です。理詰めの理解を深めるのにご活用ください。あくまで自分の発見した流れに過ぎず、青い厚揚げ氏の作意とは異なる可能性があります。ご注意ください。
……なんでこの綺麗な問題で理詰めを手放してしまったの……?

リンクと問題画像

https://aoiatuage.com/archives/2175


まずは埋め。


←2の禁止形に注目して左の↓5を埋めます。

左上は偶端で軽く埋まります

この問題最大のポイント。左の←2と右の→2が某2×2の市松手筋を挟んで影響しあいそうです。これを読み取って実際に試してみると本数が合わないことがわかります。

左端の←2から右端の→2まで辿ると奇数本になっています

もしかしてこれもう一個あって予約っぽい感じかな?と目処をつけるとその下にも同じ仕掛けが見つかります。

やっぱり奇数本!!

ということで次のようになることがわかります。

上のところで偶端が使えます
禁止形
真ん中はもう少し決まりますが、進める必要もないので放置
偶端でここまで進みます

次に左側が埋まります。考え方は1つではないですが、それなりに納得度が高いと思われるものを紹介します。

まず下の←2に注目します。黒マスの置き方は2択ですがそのどちらでも線を2本通すことができない隘路になっていることがわかります。

従って左下で線は分断されていて、シンプルループ手筋を使えることがわかります。

応用的なシンプルループ手筋

偶端で次のように決まります。

左側が埋まりました。右端の←3の黒マスが確定しているところから、右側を埋めていくことができます。

忘れた頃に現れる禁止形
半分厚揚げスペシャル的な禁止形
地味に偶奇
あとは真ん中で分かれたループを辿っていけば完成

<解答図>

偶奇がわかる2×2の形を綺麗に活かした問題で、こんな使い方もできるのかと驚きました。これは解き直しではなく一発で理詰めを見つけたかったです。今回も大変面白い問題でした!ありがとうございました!

優勝は嬉しい。