ヤジリン早解き理詰め探し5月②

青い厚揚げ氏が毎月2回主催されているヤジリン早解き大会5月②の問題でlilvaが使った解答手順です。手筋などの理解を深めるのにご活用ください。あくまで自分の解いた流れに過ぎないのでその点読む上でご注意ください。

リンクと問題画像

埋め。この問題を解くためにまず3つの仕掛けを外します。

1つめ。左上の↑212。2択ですがいずれにせよ各行1個ずつであることや線が2本通ることがポイントになります。

2つめ。分割充填を絡めた↑21。片方に2つ入ると禁止形なので↑11が使えます。

3つめ。←6について左端のところに2つ入れるのが禁止形になります。

禁止形と偶端(厚揚げスペシャル)が合わさった不思議な形

さらに←6を←2と一緒に考えます。まず下のタイプの禁止形に注意して分割。

黒マス4連の端の部分について片方は入ることがわかるのでいずれにせよ線が上に伸びます。

下についても本数に注目することで線が伸びます。

2つの↓2について片方が厚揚げスペシャルでないと本数が合わない

さて3つの仕掛けを外したことで中央の↑3と↓3が使えるようになります。

そしてここからは偶奇をうまく使っていきます。まず右上に着目。↑21で2本通ることが確定したので厚揚げスペシャルの3バージョン。

右下がいずれにせよ1本通る形になっているので2つの↓2が決まります。

↑212は偶数本だったので地味に偶奇!

R1C6の黒マス確定から左側は一気に決まる

ここにも偶奇!

あとはいい感じに先読みか仮置きで埋めて完成です。(ここについては後述)

こっちは破綻するので…

<解答図>

いくつかの仕掛けを丁寧に外せば偶奇から解いていける綺麗な問題でした。今回もとても面白かったです!!



私みたいな何がなんでも先読みを使いたくないという方はもう少しお付き合いください。

→5の相手はどちらにせよしないといけないのですが、まず中央上の白マスが多い部分は楽なので先に処理します。市松系になるので面倒ではありますが、今回はシンプルループ頻出の次の手筋が使えます。

市松手筋の典型の一つ
この向きで出てくると一気に見づらくなる

→5を決めにかかります。先に結論を話してしまうと厚揚げスペシャルの3バージョンには以下のような確定が生まれることがあるのでそれを使います。

リアルタイムソルバーによる確認
→3の隣に壁があると現れる

つまり以下のようになり、また黒マスの2択と偶奇の関係から赤線と青線を一本ずつ線が横切ることに注意すればあとは決まります。

確定を引いて
通る本数に注意して
あとは簡単

仮置きをしてみればわかることではありますが、確定の意味を考えてみます。
まず以下の禁止形を考えます。

普段は黒マスの禁止形としてたまに現れますが今回はバツ印に注目します。
これを次のような手筋として解釈します。

確定のうち使う部分のみに焦点を当てる

こうすると中央の線は簡単ないずれにせよとみなすことができます。
このいずれにせよは次のようなチェインと見ることも可能です。

赤が強リンク、青が弱リンク
禁止形を弱リンクとして処理する

次にいずれにせよで中央のバツが内側であることを確認します。
これにより以下の赤線、青線を一本ずつ線が横切ることがわかります。

従って簡単な先読み、いずれにせよ、チェインなどで左右のバツも決まります。

これは線に関するチェインとしての解釈

以上です。ありがとうございました。