17th Door 支援者の4つのスキル
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前回までは計8対、16種類の『支援のコンセプト』について見てきました。
それらのバランスが取れるようになることで…、
1.ストレス(緊張状態)の回避(予防)
2.ストレス(緊張状態)の軽減(対処)
3.リラックス(解放状態)への移行
4.チャンス(機会と可能性)の確信
5.自らのニーズ(欲求)への適応
が出来る可能性が高まり、結果としてそのヒトが生まれ育った環境、あるいは現在置かれた状況に左右されない『幸福』の実現可能性を高められるとお伝えしてきました。
そして今回からは、前回までの16種類のコンセプトのバランスを向上させるために、支援者である私たちがどのように貢献し得るのか、その技術論について触れていきたいと思います。
全体としては4つの分野に分けて進めていきます。
すなわち支援の『観察技術』『関与技術』『思考技術』『対話技術』です。
この4つはこのコラムの名前の由来にもなっています。
つまり…、
Look & Involve Listen & Speak → 【 LI LS 】
『思考』が入っていませんが、『聴く』ことが支援者の『思考』の始まりということでご勘弁を。
次回からは『観察技術』→『関与技術』→『思考技術』→『対話技術』の順序で展開していく予定です。
最初の2つ、『観察技術』と『関与技術』は『オペラント条件づけ』の考え方、行動分析という分野の理論に基づいたものが多く出てきます。
もしもあなたが、これまでにそういった考え方や理論に触れたことがなければ、少し浸透しにくい内容になるかもしれません。(もちろん私なりに全力でお伝えはします!)
しかしこの行動分析の理論を知っているのと知っていないのとでは、その後に続く『思考技術』や『対話技術』の質に大きな違いが出てきますので、どうか頑張ってついて来ていただけると嬉しいです。
それでは次回18th Door 支援の『観察技術』でお会いしましょう。