自分の人生に責任を持つ
アダルトチルドレンを自覚し、自身の生きづらさから克服できたと感じられたのは、ここ数年のことです。
この10年もの間に、家庭内が大きく変わりました。
祖父母が亡くなり、父母の関係性も変わりました。
私は何よりも、母との確執が大きかったのですが、
今はもう、母に対する感情もすっかり変わりました。
離れたくて離れたくて仕方なかった実家ですが、
今は一緒に暮らすことが出来るし、衝突することもありません。
私の心がすっかり変わったら、起きる現象が変わってくるようになりました。
私が変わったら、母が変わったのです。
そこに至るまでは大変でしたが、
まずは、嘘で取り繕ってきた自分をやめました。
「わがままになる」ということもしてみました。
いい大人になってから、究極の反抗をしたという感じでした。
子供の頃からずっと反抗期でしたが、中途半端な反抗みたいな感じで、
おもいきり反抗することもできず、
裏で自分の人生をめちゃくちゃにしていきました。
でも今ではそんな自分のことも、
何があっても、母に対する愛を捨てなかった私だった、と思ってます。
私のダメなところだと思っていたところは、
私の長所でもあったのです。
アダルトチルドレンを自覚している方は、みんなそうなのではないでしょうか。
人に対する優しさと、忍耐強さを持っている。
だけど自分の扱いが上手じゃなかっただけ。
私はそれなのに、いつも誰かのせいにして生きていました。
もちろん悲しいこと良くないことはたくさんあったけれど、
不満な心を作ってそれで生きることを決めていたのは自分だったのに。
自分の人生に責任を持つ。
そのことを学んだ10年でした。
そして私の子供も10代になり、今大人になりかけています。
アダルトチルドレンは連鎖する、、、と言います。
だから子供は作らない、という方もいました。
私の子供は、とても明るく、一見みんなと素直にコミュニケーションが取れているように見えますが、実は自分の気持ちを表現することが難しく、
自分の本当の気持ちに気付きにくいところがあります。
子供には、大人になって大変な思いをしてからの気付きではなくて、
自分の人生に自分で責任が持てる大人に成長してもらいたいです。
そのために私が何を支援してあげられるのか、
日々考えています。
私が我慢させてしまったのかなとか、思うことも良くあります。
その時、自分の心の傷に気が付きます。
子供と向き合うことで、私自身が学び、成長させてもらえている。
限りある命だし、子供も大人になっていきます。
一緒にいられる時間はあとどれくらいあるでしょうか。
本当にあなたの幸福だけを願っているということを、
どうにか伝えていけますように。