宇宙の中で
私は数年前に大病を患った。
いまは命について、よく考える。
みんな、あとどれくらいの命があるかわからない。
1年先に20年先にが私がいるかどうかわからない。
命について考える機会を頂いたんだ。
10年前は小さな我が子を胸に、
夢も希望もなくて、ここからどう生きていけばいいのか泣いてばかりいた。
幸せってなんですか?と
カウンセラーさんに聞いたことがある。
幸せになりたいって、
今は思わなくなった。
そんな私は幸せなのかもしれない。
あれから、がむしゃらに、
一生懸命、生きてきたと思う。
人間を謳歌してきたんだ。
苦しんでいた頃も、
私はめちゃくちゃ生きていたんだ。
身体中いっぱいいっぱいの
悲しい気持ちに溢れていても、
太陽の光で輝いてる地球をみて、
美しすぎると、涙が出る私がいた。
たくさんの蝶達が私を励ましにきてくれたよ。
目を閉じて、
風の音を聞いて、
木の葉の声に励まされたりした。
いろいろやってみたんだ。
疲れた、、、って泣いたこともあった。
まともに働くって、ああ、すごく大変だった。
こんな私も、心についてたくさん学んだ。
でも、誰かのお話ではない、
この身体で体験したんだ。
何かになりたくて、
でも、何者になればよい?
ない夢は
どうしたって叶わない。
たくさんの疑問と矛盾、
それでも、
苦しみから、少しずつ少しずつ、
解放されていく。
そして新しい苦しみが次から次へ。
生きることは、
苦しみが伴う。
でも私は変わった。
苦しみのなか、どう生きるのか。
背筋をのばして、
堂々と、してる。
鏡で練習した笑顔も、
死んでくれと思いながら
たくさんした愛想笑いも。
今はどんな顔しているかな。
私ははじめから笑ってたよね。
これが私の生き様なんだと、
いま私は私に誇らしい気持ちなんです。
誰に知られたくもない、
でも誰かの心に触れたい。
私は自由でいたい。
宇宙の一部で、
みんなと繋がっていたい。