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自分責めはもういいよ
一日ごとに春が近づいてくる。
街を歩いていても蕾の膨らみや風の匂いに
それを感じる。以前は華やいだ春が来るのが待ち遠しかったけれど、今はそうでもないのはなぜだろう。
硬い地面を突き破って出てくる新芽の勢いや
咽び立つ花の匂いが鬱陶しいと思ってしまう。
色とりどりの季節の中に飛び出す自分が想像できないのは、やはりまだメンタル不調かな。
いや、むしろ本来の自分に戻りつつあるのかも知れないと思う。
それは
「自分の事を認めてごらん。」
という
彼の人のメッセージから、思い切って認めたことから来ている。
きっかけと勇気がないと
自分のことを振り返ることからも逃げている。
自分の中にある見たくない自分がそこにいることが分かっているから。
それを見るのが怖いのだ。
何にも出来ないちっぽけな自分が住む華やかなお家。その中はガランとした空間で埃をかぶった家具もある。いつも孤独。
ひとりでいるのが好きなの。
そこにいれば誰からも評価されないけど、
誰とも比較せずにいられるからね。
それなのに、そこから毎日華やかに飛び出す自分。
大勢の人に囲まれて、華やかだけど苦しそうな人たちの中に、涼しい顔をしてにこやかに微笑む偽物の私がいる。
明日この世の終わりだよと言われ、それでも、
それは本当にやりたいことなの?と問われたら90%以上やりたくないことなのだ。
あとの10%の中に本当の私のエネルギーを使う
使命があるから、そこに向かおうとしているのかも知れない。
何やってるの?私。
というように自分責めばかりして来た。
責めすぎてもうクタクタだ。
このちっぽけな本当の私が私と何をしたいか。
本当にちっぽけなのか。
いや、そんな事はない。
ものすごくがむしゃらに頑張ってきた。
自分責めをしながら
誰にも負けないように頑張ってきた。
だから
誰かをものすごく傷つけて来たと思うし
同じだけ自分も傷ついて来た。
でも、もうその世界から卒業だ。
誰かよりも頑張る、成績を上げる、
もっともっと稼ぐ
そこはもういい。
「言葉と行動が違うことほど
生きるのが苦しいこともないよ。」
毎日思い返す彼の人の言葉。
本当のことを言おうとすると
涙が出るのはずっと我慢して来たから。
誰かの機嫌を取るために
嫌われないようにするために。
一番取らなきゃいけないのは
自分の機嫌だった。
自分が我慢して誰かの機嫌取って
生きて来たんだなぁ。
出来ません、無理です。そんな言葉は
私の辞書にはありません!というくらい
チャレンジして来たけど
そんな女はもういいの。
彼の人が私に
「許しとお詫びを知るために、
頑なに頑固な世界を選んできたんだね。」
と言った時は驚いた!!!
自分を許せないから人も許せない私
私は悪くないと思うから尚更頑なになる。
こんな風に生きて来たんだとは知らなかった。
もっと女であることに喜びを感じていいよ。
子宮が感じるままにだよ。それがいいよ私。
そして
小さくても輝きを放って
周りの人を笑顔にしたい。
本心で関わり合いたい。
嘘や駆け引きはもういい。
パフォーマンスはもういい。
棘を抜こう
鎧をはずそう
戦うのをやめよう
何のために頑張って戦って来たの?
お家の中はガランと空いたままで。
ちっちゃい私がぽつんといるよ。
実は素直で純粋だと思ってた。
多分そんな面もあるのだろうな。
もう
振り出しに戻ろう。
彼の人が
「全然大丈夫や。」
と、背中を押してくれてる。
ありがとう
だけど、本当は頑張って来た私がいるから
彼の人と出逢えた。
だからどれもダメじゃない。
過去に頑張って来た私がいた。
今は振り出しに戻った。
ここから前に進む。
しかも、なんといままでとは違うすごろくだ。
楽しみしかない。