健康クリニック 便秘の人が聴く音楽
健康クリニック 便秘の人が聴く音楽 (1994)
作・編曲・シンセサイザー:吉川清之
監修・解説:鴨下一郎 (医事評論家・日比谷国際クリニック院長・医学博士)
池袋のブックオフのニューエイジ、ヒーリングミュージックコーナで見つけ、購入しました。
これを聴くと便秘が治るというわけではなく、この音楽を聴いて、または聴きながらトイレに行くという習慣をつけることで脳内で音楽と排便が結びつき、この音楽を聴くと条件反射的にトイレに行きたくなり、その繰り返しで便秘が治るということらしいです。目覚ましのアラームに好きな曲を設定しているとその曲が嫌になってきたりするのと同じ感じですかね。
5曲入りで計48分です。
まず小鳥のさえずりから1曲目「さわやかな目覚め」がスタート。リバーブが深くかかった透き通った音色のシンセのバッキングにエレピの軽快なメロディが乗り、さわやかな朝の目覚めを思い起こさせます。その流れで2曲目「木もれ日」へ、明るいコード進行で瑞々しさを感じます。
3曲目「ささやきの彼方に」このタイミングでトイレに行くといいらしいです。
アタック感の無いバイオリン系のシンセと女性コーラス系のシンセのゆったりとしたフレーズが折り重なるように続き、浮遊感を感じます。倍音が豊かです。
テンポがかなりスローでビートも無いのでじっくり聞いていると没入していくような感覚があります。音数が少なくシンプルなのも手伝って頭がジーンとするような滑らかさがありました。
4曲目「予感」
この曲も3曲目と同様にバイオリンと女性コーラスをメインとしたスローな曲で、シンセベルがメロディを担っており、涼しげで透明感があります。
5曲目「新しい始まり...」便秘が解消された新しい日々の始まりという事なのでしょうか。左右を行ったり来たりするパンニングがなされた波の音をバックに3、4曲目と同じ流れでゆったり進行していきます。最後は波の音だけになり静かにフェードアウト。
全体を通してとても滑らかで清涼感があり、アンビエント作品としていい作品だと感じました。
サブスクにもYouTubeにも無い、ネットで検索してもほとんど情報が無い作品ですが、そんなニューエイジ作品が持つなんとも言えない空虚な雰囲気が好きです。