水甕6月号作品 ~ 「銀鈴集」 (「銀鈴集」とは、提出した歌全てが秀逸とみなされた作品が掲載される欄)のトップに掲載される
宙を飛ぶもの ~ シンタニ優子
突然に喪の家となりし故郷は縛りを放し過去を消し去る
あの頃は飛べるこど知らないで石ころ蹴ってた血を滲ませて
声奪う爆音残し銀色の機体は飛翔す澄ました顔で
夕焼けに焦げ付くように飛ぶ鳥に私は淋しく見えるのだろうか
還らざる者に近づく夕まぐれ水に潤びし木耳刻む
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残り少ない命ですが、このnoteを閉じる前に、2024年に水甕に掲載された私の歌をアップします。
掲載される3ヵ月前が締め切りなので、時間にズレがあります。
2024年の7月号を最後に、私の辞世の歌になっています。
読んで頂けたら幸いです。