辞世の歌


神の御許へ ~ 水甕2024年7月号作品 シンタニ優子


二年間抗癌剤を受けし身は襤褸(ぼろ)となりたり治療を止める

ナースらには吾(あ)は亡霊と映るのか治療を断る手続きすれば

鎖骨下に埋め込みし抗癌剤注入口の抜去を頼む

夢に見る父はおどけた仕草にて生のはずれの我を励ます

絡まりは解ける(ほどける)ように赦されて永遠に住まわん神の御許に

※(内は読み方、本誌もには記載されたいません)

◆◆◆

これが水甕誌最後の歌をなりました。
なにも思い残すことはありません。
このまま神様の御許に行ける幸いがあるのみです。
日日、とても疲れて来ました。はやく楽になりたいと言うのが正直な気持ちです。

今まで読んでくださり、感想やコメントを寄せてくださった皆様、本当にありがとうございました。
年末にはアカウントを削除する予定ですのでお許し下さいませ。

                  リリコイことシンタニ優子 拝