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初冬の庭

ヤブコウジの赤い実を探して庭を歩く。落ち葉で茶色一色になった地面に赤い実を見つけるのはうれしい。(カバー写真です)

もう5年くらい前だったか、知り合いの方からサラシナショウマ(晒菜升麻、更科升麻)をいただいた。やっとこれから種になるところ。花も好きだけど種も好き。

この庭では4箇所目の植え替え。また引っ越しか……とウンザリしてるだろうけど、今度こそこの場所は気に入ってくれたらうれしい。もらわれてきたときの元気な姿に戻したい。

まわりに花がなくなったころ、遅ればせながらと線香花火のような花を咲かせる。
ぜんぶが種になるにはまだまだかかりそう。


ところで、5年前に植えてこのかた、花ひとつつけない低いさくらんぼの木にカナチョロ(カナベビ)が登っていた。こんな寒くなったのにまだウロウロしてるのか……と近寄ってみると……

!!!!!

小さな枝に喉を串刺しにされて、ぶらーんと垂れ下がってる!!
冗談じゃなく、心臓が止まりそうになった。しばらく動悸がおさまらない。

話には聞いていたけど、百舌鳥(もず)が越冬のために干物にして保存食にする。「モズの速贄(はやにえ)」と言うらしい。そりゃあ人間だって、鶏を串刺しにして焼き鳥にする。それはわかってるけれど、心臓に悪い。
その様がDNAレベルで恐怖を感じ、写真に撮ることもためらわれる。

どこぞの百舌鳥だから知らないけれど、お願いだからせっかく作った干物を忘れずに、冬のうちにちゃんと召し上がっていただきたい。
春になって白骨化したカナチョロは見たくないよ。

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