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HSK3級から4級の傾向と対策

大家好!こんにちは!Lilian中国語スクールです。今回の記事ではHSK3級と4級の概要と対策について書いていきます。受験を考えているかたは是非参考にしてくださいね。

■HSK3級の傾向と対策

聞き取り(听力)、読解(阅读)、作文(书写)の3部に分かれており、さらに聞き取りは4部分、読解は3部分、作文は2部分で構成されています。聞き取り40問(35分)、読解30問(30分)、作文10問(15分)の合計80問。各部門100点で60%以上の正解率、すなわち180点以上で合格です。

【聞き取り(听力)】
各問題の放送は2回。第1部分は、内容とあっている写真を選ぶ問題です。第2部分は正誤問題です。第3、第4部分は会話の内容とあっているものを、A.B.Cから選ぶ問題となります。

・例題
男:小王,帮我开一下门,好吗?谢谢!
女:没问题。您去超市了?买了这么多东西。              问:男的想让女的做什么?
A.开门 B.拿东西 C.去超市买东西  (回答:A)

【読解(阅读)】
第1部分は、関係ある文を組み合わせる問題。第2部分は穴埋め問題。第3部分は、文の内容とあっている選択肢を選ぶ問題です。

・例題(第2部分)
A:你有什么( )?
B:我喜欢体育。
A.张 B.爱好 C.新闻 D.最 E.把 F.票  (回答:B)

【作文(书写)】
第1部分は、語句の並べ替え問題。第2部分は空所補充問題となります。

・例題(1部分)
例如:小船、 上、 一、 河、 条、 有
(回答:河上有一条小船 )

☆HSK3級は、600語程度の常用単語と文法知識が要求されます。大学の第二外国語二年度前期履修程度。中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができるレベルが目安です。

HSK3級の合格に必要なのはまず“単語力”です。特に聞き取り(听力)のテストでは、瞬時にその単語の意味が何であるかを聞き分けないと正解を導き出すことができません。

 また、中国語の基本文法として時間や場所などは基本的に文中のどこにおくかなど、テスト前に再確認しておく必要があります。

2級と3級の違いは総合力です。文章も明らかに長くなります、2級では短文だったのが、3級からは複文になってきています。

できる限り早く中国語の文章を正しく読む力を身に着けていきましょう。

また、3級はテストの問題数も2級の60問から80問へと増えていますので、過去問を使って実際に模擬試験を行い、時間配分に気を配るようにしましょう。                         

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■HSK4級の傾向と対策
 

3級同様、聞き取り(听力)、読解(阅读)、作文(书写)の3部に分かれ、さらに聞き取り3部分、読解3部分、作文2部分で構成されています。聞き取り45問(30分)、読解40問(40分)、作文15問(25分)の合計100問。各部門100点で60%以上の正解率、180点以上で合格です。

【聞き取り(听力)】
 各問題放送は1回のみです。第1部分は正誤問題。第2と第3部分は会話の内容に合っているものを選びます。

・例題(第2部分)
女:我打电话给你,你怎么不接呀?
男:不好意思,出门的时候忘记带了。
问:男的忘了带什么?
A.钱 B.手机 C.信用卡 D.书  (回答:B)

【読解(阅读)】
 第1部分は空所補充、第2部分は短文の並べ変え、第3部分は文の内容に関する問題になります。

・例題(第3部分)
怎样才能更好的理解中国文化呢?如果你真的感兴趣并且有时间,那么与中国人一起生活一段时间将是个不错的办法,因为文化就在人们的日常生活中。
问:和中国人一起生活才能更好地理解中国文化是因为
A.更感兴趣 B.文化在生活中 C.生活需要 D.时间允许(回答:B)

【作文(书写)】
 第1部分は語句の並べ替え問題です。第2部分は写真と単語が一つ与えられ、その単語を使って作文します。

・例題(第1部分)
这种牙膏、 最好、 使用、 牙疼、 别
(回答:牙疼最好别使用这种牙膏。)

☆HSK4級は、1200語程度の常用単語と文法知識が要求されます。大学で履修する第二外国語の二年度後期と同等というところでしょう。中国語を母国語とする人と流暢に話すことが出来るレベルの内容を要求されています。

3級との主な違いとしては、単語量が2倍になるので文章がさらに長くなります。また日本の漢字とは違う漢字、例えば“骄傲,幽默,无聊,害羞”などが多く出てきます。また文章量としては、5行程度の中国語の文章をさっと読んで、内容をすぐに理解できないといけません。日頃から中国語の文章を読み週間をつけておきましょう。

■まとめ 

いかがでしたでしょうか。「1級から4級は初中級」とは言うものの、各級の間の壁はどんどん厚く、しかも聞き取り(听力)、読解(阅读)、作文(书写)の3方向をクリアするには、それらに対して受験対策が必須です。
 中国語学校に通ったり、中国語教室でHSK対策のレッスンを受けるというのも有効な手段です。効率的に試験対策を行い、日本人が苦手とする内容、自分自身では理解しきれない、問題を先生に徹底的に教えてもらうのがとても効果的です。

中国語のリスニングは、級が上がるにつれて要求される語数も増えて行くので一筋縄ではいきません。
どの級を受けても恐らく感じるのが「あ~行ってしまった~。」と感じてしまう「問題文の読み上げの速さ」です。1級から3級は2回放送がありますが、4級からは1回しか放送されませんので、瞬時に単語の意味を逃さずにしないと正解率が下がります。
 そこでお薦めなのが、正確なピンインのインプットとアウトプットです。そして、日本語でいつまでも、ピンインをカタカナで書くことを止めましょう。そうしないとカタカナで書くピンイン“シー”が“xi”なのか“shi”なのか分からなくなります。HSKでもやはり中国語学習の“要”である、発音がとても大切なのです。

 また読解についてですが、級が上がってくるに従って文章も長くなります。最初は、漢字ばかりの文章で目が“チカチカ”してくるように感じますが、これも“慣れ”が大切です。
 中国語で書かれている文章、ネットや新聞記事などの最初の段落だけでもいいので、とにかく中国語の文章に慣れていきましょう。これは、上級である5級や6級の受験対策にもなります。
 中国語らしい文章展開や起承転結に慣れておくと、今後文章を読んでいても展開が予想できますし、自分で中国語の文章を作る時の参考にもなります。初めは自分の好きな分野の文章を、ネットなどで見つけてみたりして中国語の文章に少しずつ慣れていくのが良いと思います。
 中国へよく行かれる方は、もし機会があれば中国の本屋さんへ足を運んでみる事をお勧めします。そこで好きな本を探したりするのもいいでしょう。日本の小説、例えば東野圭吾や宮部みゆきなども中国語で出版されているので、そういう親しみやすいものから入っていくのもいいかもしれません。
 またDVDや動画サイトなどでドラマや映画を見ながら、中国人の話す日常会話に慣れておくこともいいかもしれません。

 今回「HSKの初級~中級」についてご紹介させて頂きましたが如何でしたでしょうか?中国語で書かれている文章を生活の中に取り入れていく事は試験対策だけではなく、中国語の実力を増強させることにも繋がります。とは言え、試験勉強ばかりを考えると息が詰まってしまいますよね。
 どうか楽しみながら中国語を覚えて頂くことを忘れずに、ぜひ色んな工夫を取り込んでみて下さい。

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