一般病棟生活の始まり
なかなか進まぬ記録。
波に乗る時と乗れない時の差が激しめ笑
それもまた私らしくておもしろい。
続き。
ICUから一般病棟へ。
あの日、やっとICUから抜け出せる、そう決まったあの日、
上に上がれば全てがうまくいくはず、
この醜い幻覚も幻聴も、
眠れない夜も、
全部全部変わるはず、どこかでずっと思ってた。
なんだがそこだけポジティブな自分だったなぁとも思ったり、
でも今にして思えば、最後の頼みの綱みたいな。
藁にも縋る思い、
という感じかな。
とにかくICUにいる間はそう信じるしかなかったのね。
本当追い詰められてて可哀想でしかない。
大丈夫なのにね。
あっという間に準備が整って、8階一般病棟へ。
両親が来てくれていた。
今思い返しても、コロナ禍本格突入の前だったから
家族は面会okだった。
これが本当に本当に救いでしかなかった。
タイミングぎりぎりで私はツイていた。
病棟では普通の個室に空きがなく、とっても広い個室に入った。無駄に広い笑
廊下の奥の奥、一番端っこの部屋。
ソファセットもある。ミニキッチンみたいなところもある。
そんな部屋だった。
程なくして担当の看護師さんが来てくれた。
色々とチェックをされる。
頭の周りを取り囲んでいた機械はなくなり、
ピーピーなるの点滴の機械だけ。
心臓に貼られたパッチみたいなものと、
お腹からでてる大きな管、そして首からも大きな管がでてる。それは変わらない。
尿の管もそのまま。
そして、左のお腹には人工肛門。
こんな感じの装備で始まった一般病棟生活。
爆音フェス(幻聴)と、うるさい機械音からは逃れられた気がしたけれど、
まさかのまさか。
幻覚がおさまることはなかった。
想定外。
おいおい。
まじかいな、
うそやろ.....
部屋が広いという事は窓も広い。
その広い窓から、大きな生き物がこちらを見ている。
いやいやそんなことあるかいな笑
って頭では分かっているけど、
確かにそこにはいた。
龍が笑
龍ですよ、龍。
でっかい龍........※注 幻覚です笑
なんでやねん笑てなりながらも、
もう勘弁してくれとわたしはただただ怖かった。
天気がいい日中も、
しばらくはカーテンがかかせなかった。
母が開けようとするカーテンを
閉めて!とぴしゃり。
大きな龍が
私を覗きにくるのだ。
おっきな顔を窓に近づけて。
なかなかの光景である。
8階に上がれば大丈夫は、
あっけなく、崩れることになる。
全然大丈夫じゃなかった。
むしろ、ここからが本当の試練のスタートだった。
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