雪解け
少し気がはやいけれど、日差しが暖かく、春の気配を感じる。そして、雪が解けていく。
シャバシャバと、あっちも、こっちも、水たまり。雪が緩んて、もう解ける一方。すると、今まで見えなかったものが出てくる。犬の○ン、プラスチックの袋、ゴミ、折れた木々、手袋片方、あ、もちろん土も。草も。
なんとなく興ざめな感じがするけれど、同時に土の茶色、ねとねと、べたべたした感覚、これって春のよろこび、地球に暮らしている気配だなぁと思う。雪ですっぽり覆われていた時は、地上にはいない感覚。地に足がついていない。楽しい、とっても楽しかった。
でもずっとそこには、いられないかなぁ。
日差しが1ヶ月前とは全く違う。真っ暗な時期を通り越して、私たちはまた季節を巡っている。ひさしぶりに草をよくみた。みずみずしくて、ついこの間まで、1mの雪の下でぺしゃんこになっていた彼ら。今はしゃきんと伸びて太陽に向かっている。
子どもの頃、雪が解ける時期、空き地で小さな小川が出来て、流れを観察することがなぜか好きで、いつも観ていた記憶がある。それが、春のはじまりの合図。
しばらくは、雪のかたまりと、どろどろの時間。あ、もしかしたら、また雪振るかも(まだ1月)。