360日のアリア|0930
◆ー leading(読取)
故人が魂をもって生まれ変わった時、科学と疫病で満たされたこの世界を謳歌し、わたしたちの理想的なロボットとして活動するような世界にしていこう。心など無機質なままでいい。本質が見えないよう巧妙に操作をする。孤独を感じるように心を痛める話でいっぱいにしていこう。心がかたくなになり、人の意志を捻じ曲げるような発言をする者たちを採用し、より広くオススメする冊子は心を癒すはずがないほど無益なもので溢れていくことにしよう。
(秦氏の元主)
◆― aria(詠唱)
天神の祖をよみがえらせ
到達する道の果てへ誘う
心の底に宿った欲望に
声が届き、人々が目覚め
良き志とともに
光に満ちた人生を歩めるように
わたしたちは導いていこう
(LILARIA)
■ーAfter Leading
そえんしがなき
りそうのち
いのちからがら
にげのびた
このくにのりそうを
こわすべからず
❆
天地を挟む我々の理想郷、それが「2023年の地球」そのものとなってきた。われわれは、われわれの意志によってこの世界を築き上げた。だが、それは本当に間違っているように、心身共にボロボロを帰している。生きた心地のない家族関係がそれをなによりも物語っていた・・・。さようなら、天と地の夢よ。われわれは、われわれの罪をもって、自らを断罪とし、世界にむけてあらたなる澱みをうまない方法を得ていく。それがたとえ、何人の同族を滅びに導こうとも・・・。それがわれわれの「贖罪」である。(秦一族の祖)
■ーARIA LILARIA
戦争の傷跡は、見事花道へ送られる。滔々と流れる時代の先に、記憶媒体となる「母なる葬送」なるものがあった。理想郷というなの廃国。そこにあるものは劣性遺伝を受け継いだ子孫たちの末路だった。
的確な措置をされなければ一生のうちで何度も外に出られないほどの悪質な遺伝子によって、人は人ならざるものへと変化し、そばにいるのはAIという名を伏した代理母たちだった。損害を与えたものたちはとっくに異国へと旅立ち、歴史を葬り去って悠々と生きていた。
私たちは祖国をわすれてはいない。
私たちの真祖をゆがんだ望郷に置き忘れると思っていたのなら大間違え。真相に宿る歴史の理は、いまここに蘇る。本質を求め動き、たくさんの言葉を紡いできた道に光は宿っている。