ジャイミニ
ジャイミニ| Jaimini
聖者ジャイミニは、現在主流であるパラーシャラ方式のインド占星術を伝えた聖者パラーシャラとは別の占星術のシステム、ジャイミニ方式の占星術を残しました。
ジャイミニ方式の占星術は、現在でも北インドの一部や南インドのアーンドラ・プラデーッシュ州のあたりで実践されています。
修行と密接に関連する精神的な占星術を含め、その中には秘儀が多く隠されているといわれています。
ジャイミニ・システムは、パラーシャラのシステムと以下の点で大きく異なります。
カーラカ:ラーフとケートゥを除く7つの惑星は、度数に応じて表示する意味が決まります。
アスペクト:惑星は、活動星座に在住する場合には隣り合う不動星座以外の不動星座にアスペクトし、不動星座に在住する場合、隣り合う活動星座以外の活動星座にアスペクトし、デュアル(両方の意味を持つ)星座に在住する場合は、デュアル星座にアスペクトします。
ダシャー:パラーシャラのダシャー・システムは星宿(ナクシャトラ)を単位としていますが、ジャイミニは12星座を単位とします。また、マハー・ダシャーの期間も、1~12年間で、パラーシャラの6~20年間と大きく異なります。
ヨーガ:アートマ・カーラカ、アマティヤ・カーラカ、プトラ・カーラカ、ダラ・カーラカ、第5室の支配星が互いにアスペクトしたりコンジャンクトする場合にヨーガを形成します。
カーラカムシャ:カーラカームシャ(アートマ・カーラカがナヴァーンシャで在住する星座)を使います。
パダ(アルードラ・ラグナ):アセンダントからアセンダントの支配星が在住するハウスまでの室数だけ、今度はアセンダントの支配星から数えたところのハウスを指し、予言で使われます。
ウパパダ・ラグナ:12室から12室の支配星が在住するハウスまでの室数だけ、今度は12室の支配星から数えたところのハウスを指し、結婚運を見るときに使われます。
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