アディクション
頭の中が騒がしかった
常に考えてばかりで
頭が怠くて重かった
それでも目にする情報を精査しながら
可能性を探った
ひとつひとつ記録に残して
幸せな時間がここにあったよと
頭の代わりに手帳に残した
それでもざわざわはやって来て
また頭の中を駆け巡った
少し器用な所が災いした
「少しだけ出来る」が
探求をやめさせられなかった
歯止めが効かなかった
とても疲れていたけど
考える事はやめられなかった
そしてだんだん疲れ切っていった
考えは利己的になり
細かい事が許せなくなった
やめなきゃいけないと思うけど
やめ方がわからなかった
常に自分を監視していた
崩されるのも崩すのも
許す事ができなかった
そして私は病院へ連れていかれた
その頃には身体はガタが来ていて
見た目も酷く人の目がとかく怖かった
行き着いたのは心療内科
そこで出会った先生は
たくさんの言葉を私に投げかけた
一聞くと十返してくれるような
たくさん話してくれる先生だった
「僕の言葉がなにかあなたに刺さればという思いで話してるよ」
けど、頭が疲れ切っていた私には
大量の言葉は処理しきれず
もっと頭が痛くなってしまった
行く度にどっと疲れて
通う事をやめてしまった
抜け出す出口は欲しかったが
出る苦しみに耐えられず
私は底に留まってしまった