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傲慢と自己卑下は同じこと

傲慢はよくない、と思っている方でも、
自己卑下は謙虚だからいい、
と考える方がいらっしゃいます。
というより、私がまさにそうでした。

自分を他者より低く見積もること、それの何が悪いの?

くらいの開き直りかたでした。


…いえ、白状します。

むしろ、
謙虚は自信過剰よりかっこいい、粋(いき)だ!
くらいに思っていました。
(/ω\*)テヘヘ


でも、賢明なあなたなら
お分かりだと思います。
違うんですよね。

本当は、行き過ぎた謙虚…
つまり自己卑下は、
傲慢と同レベルに勘違いなんです。



時々、過去の私と同じように、
これをいまいち納得できない方が
いらっしゃいます。

日本人らしいというか、
身についた謙虚さが
足を引っ張っているというか。

文章でお伝えしたこと
なかったなぁと思ったので、
今回書いてみることにします。

傲慢は、周りより自分を上にあげること

「傲慢」を美点だ、
と言う人は少ないと思われます。

なぜかというと、
本心は傲慢だとしても、
それをあからさまに表明する方が
少ないからです。
つまり、恥だと思っているわけですね。


傲慢。
自分を実際より高くして、
周りを見下すという状態を意味します。

それはある意味、
「自分は特別な人間だ」
と言っているのと同じこと。

実際、確かに皆さま全員が、特別な存在ではあります。
でも、誰か一人が突出して特別だと思っている方は、もう今の時代ほぼいらっしゃらないのではないでしょうか(そういう方は生きづらくなってしまうので)。


人は本来、魂レベルでいえば、
皆が平等です。
誰かが優れていて
誰かが劣っている、
などはありません。

だから、
傲慢がちょっと……いや
かなり恥ずかしい状態だ
ということは歴然。

じゃあ、自己卑下は?

では、自己卑下は、なぜよくないのでしょう?

「別に自分が特別優れているとは言ってないじゃん!むしろ謙虚なんだからいいでしょ!」

そんな昔の私の声が聞こえてきそうです。
気持ちは分かる。
すっごく分かる、そう言いたい気持ちは。



が、あなたならお気づきのはずです。

目線を低くしようとしているだけで、
結局は自分を特別だと言っているのと同じことに。

あなたが今、
平野にいるとします。
歩くのに支障なく、
たくさんの人達が生活できる平野です。

そこから、高い山と、
真下に深い深い谷底が見える
景色を想像してください。

高い山が、傲慢です。
そして、低い谷底が、自己卑下です。


お気づきになりましたか?
どちらも、皆と同じ高さにいないんです。

自己卑下は、周りより自分を下げること


そうです。
自己卑下は、低く見ているだけで、
自分を特別に考えている
ことにはかわりません。


あるいは、こんな例え。

中学時代にならった数学の、
正負の数を想像してください。
あるいは、温度計でもいいです。
線分の真ん中に0があります。
その0が本来のあなたの魂の中心

プラス側に行くほど傲慢に、
マイナス側に行くほど
自己卑下になるとすると、

どちら側へ振れたとしても、
中心(0)からは遠ざかって居る
ということに変わりはない、とわかります。

つまり、傲慢も自己卑下も、
魂の中心から遠ざかるという意味で同じ、
ということ。


「私はダメなやつなの。全然なんにもいいとこないの。あなた達よりできないことばかりなの。あれもこれも、それもできないし。ねっ?私ってダメダメでしょ?」

自己卑下が強すぎる方は
そう言って、
自分を特別視しているんです。

「私って、特別ダメなやつなの」≒「私って特別に選ばれた素晴らしい存在なの」

「みんなと全然違う」は、
ある意味「私は特別」
と同じことです。

我々は、全員が特別な存在

あなたも私も、
正直に言ってしまえば、
特別な存在です。

でも、お隣さんも、
御両親も、お友達も、
大好きな人も、大嫌いな人も、
全員が特別な存在なんです。

みんなが同じ、特別な存在。
だから、そこに
高・低も良・不良もないんです。
等しく尊い魂だから。


それでも、
自己卑下を美徳だと
勘違いしている方は多いです。

子どもの頃にそう
教えこまれた方も
いらっしゃるかもしれません。
特に、ご家族から
厳しく育てられた方は。

話が脱線するようですが、
あなたは「呪術廻戦」というものを
ご覧になったことがありますか?
週刊少年ジャンプで連載中の
芥見下々さんのマンガです。

その中の登場人物、
釘崎 野薔薇ちゃん。
かっこいい系女子なのですが、
彼女のセリフの中で
とてつもなく刺さるものがあります。
(実際、釘系の攻撃をするので刺さります)

「不幸なら何しても許されんのかよ!」
「じゃあ何か?幸せな人間が後ろ指差されりゃ満足か?」


ホントこれ、と思います。

ときどき、
自己卑下している方の中に、
「あなた、こんなに良いところたくさんあるじゃない!私はあなたを好きよ」
とどれだけ周りに言われても

「いえ!私はそんな人間じゃありません!クズです!ダメなやつなんです!何もいいとこなんてないんです!」
……などと……
褒め言葉をホームランレベルに打ち返して来る方がいます。
(※私もずいぶん昔そうでした)

続けて、こんな風に言われる方も
いらっしゃるかもしれません。

「だから、これからも何したってダメなんです。これからも私は変われません。だって私は特別ダメなんだから」

……あれ?

本当は分かってるのかもしれません、
「自分は特別なんだ」って。


もったいなくないですか?
非常にもったいないと私は思うんです。

ベクトルの向きが違うというか、
ほんの少しの視線の向きが違うだけで、
自分が特別だって思っている
ことに変わりないのに!!

最後に、質問させてくださいね。


Q あなたは、ご自分を特別だと思っていらっしゃいますか?

そう!あなたは特別です。

Q では、あなた以外の皆さんはどうですか?

そう、皆さんも特別なんです。

だから、平等。
誰も偉くない。
誰も卑下しなくていい。
みんな同じ。

自信がなくなったり、
ちょっと調子に乗ったり、
卑下と傲慢の間を行ったり来たり。

それでいいんだと思います。
だって、人間だから。

でも、
みんなが等しく特別な尊い存在
なのだと。
それだけは
心にとめておいてほしいな、と。

自信が持てなくて
しょんぼりしているあなたに、
それだけは伝えたいなと思います。

肩を落としているあなたに、
そんな言葉が届くといいな
と願いつつ、
本日は結ぼうと思います。

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