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営業なしで20年仕事してきたフリーランスを分析

案件を受注する業務委託タイプのフリーランスとして20年目を迎えますが、営業をしたことがありません

ただし、「営業しないで案件獲得」と戦略的に動いていたわけではなく、結果としてそうだったというだけ。

もし、積極的に営業をしていたら、さらに仕事の幅が広がったり、収入もより一層上がったりしたかもしれません(!)。

私は、仕事以外に時間を割きたいことが多かったので、可能な限り仕事を得るための時間を割愛したかったというのが前提にあります。

では、なぜ営業をしなくてもやってこられたのか?
20年間を振り返ってみて、自分なりに分析してみます。


要因1:つながりの中にいた

フリーランスのスタートは、求人広告の制作ディレクター。

これは、クリエイター エージェントからの案件で、かなり大きなプロジェクト。エージェントの社員がマネージャーや進行管理をし、フリーランスが制作を担当するというチーム体制でした。

ここでエージェントとのつながりフリーランス同士のつながりができたことは、とても大きかったです。

リーマンショックのあおりを受けて、そのプロジェクトは解散。
まだフリーランスとなって4年目ぐらいだったので、「ここで終わったか・・・」と、お先真っ暗となりました。

・・・が、神は見捨てなかった!
エージェントとのつながりで、すぐに他のプロジェクト案件を受注。フリーランスとしての首がつながったのは、ありがたいことでした。

フリーランス同士のつながりも大きかったです

求人広告制作で一緒に仕事をしたライター、制作ディレクターの方々から後に仕事に誘っていただいたこともあります。

また、こちらから仕事を依頼したことも。

フリーランスはどうしても個人で動くことが多いので、こうしたつながりをスタート時に作ることができたのは大きかったと思います。


要因2:長期プロジェクトが多かった

これまでの仕事を振り返ると、3年以上続いた案件が7割。単発が3割。
長きにわたりお世話になったプロジェクトが多かったです。

特に後半の10年は、単発の依頼は1割にも満たない数。長期プロジェクトが2~3本同時進行するスタイルでした。

駆け出しの頃は、ディレクションだけ、ライティングだけという仕事が多かったのが、徐々に企画から運用全般、さらにはコンサルティングといった分野にまで及ぶようなプロジェクトを担えるように。

こうした案件は長期になる傾向があり、7年、9年と続いた案件もありましたし、現在請け負っている仕事も8年目を迎えます(ありがたや)。

長期安定型で、営業をする必要がなかったということは大きな要因です。


要因3:守備範囲が広かった

要因2とも関連していますが、際立った専門性を持たなかったことも、仕事の入りやすさを助長したように思います。言ってみれば、来るもの拒まず

多業界・多業種の知識求人広告の制作では、さまざまな業界の企業を取材。さらに、事前準備として業界リサーチもしました。

なので、どんな業界や業種での依頼が来ても、ある程度の基礎知識を持っていたので、あまり臆せず受けていました。

ポジションも、時にディレクター、時にライター、時にイベントプランナー、時にコンサルテーション等々とほんとうに雑多。よろずやさんです。

クライアントの求める成果に対して、持っている経験やスキルを活かす、あるいは勉強をしながらの対応は、面白くやりがいもありました

元々、環境への柔軟性が高い資質を持っていたこと、応援団気質があったというのが自己分析です。


要因4:キャラの力を利用した

これは、おまけ的なお話。

私はミッフィーちゃんが好きで、それが高じてうさぎと暮らすようになったくらい。仕事で使う文房具などにも、ミッフィーがついたものを多く使っていました。

ミッフィー好きなんですね、と聞かれることも多かったです。

話に興じて、「ミッフィーのバッテンは、口だけじゃなくて、口と鼻なんですよ」とか、「なぜ自転車に乗っているときも進行方向ではなく、こちらを向いているのか」といったトリビアを披露することも。

そうした印象が強かったのか、ミッフィーを見かけて、あなたのことを思い出しましたと、久々に連絡をいただいて、仕事に結びついたこともあります。ミッフィーちゃんが代わりに営業をしてくれたのです(!)

仕事で印象に残ることがもちろん第一ですけれど、こんなきっかけもあるのだということで、ご紹介しておきます。


こうした4つの要因は、振り返ってみれば・・・というお話。

20年間、ずっと意識してきたのは、次もあなたとご一緒したいと思ってもらえるよう、精一杯やることです。

私の場合、人とのつながりなしではやってこられなかったと、改めて今回思いました。

もちろん、力及ばすだったこともあります(もう、ご一緒したくないですとこちらが思うことも!!)。

けれどこの意識が欠けていたら、全ては成り立たなかっただろうと思います。


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