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BLOG:062~life in ASAHIKAWA

Lonely Winter Again 歌詞解説

Mikazuki 歌詞解説

★歌詞について少し触れた記事BLOG:042

新曲、5th single 「White Wind」2023年9月9日(土)リリースです。
宜しくお願い申し上げます。

ここ数日、
日本のHIPHOPシーンでかなり話題となった一連の件。
お見事としか言いようがない。
かつてこんなBEEFは無かった。

世代関係なく外野も結構考えさせられたのでは。
今回のは演説ではないが、
かつての時代のリーダーの
心動かされる演説とはこういうものだったのかもしれない。

ということで本当は先日公開されたPLUTOや、
ディカプリオのキラーズオブザフラワームーンについて語りたいが、
たまには音楽の話。

ICE CUBEの名曲「It Was A Good Day」
1992年 WATTS TRUCE。
1992年 ロサンゼルス暴動。
1993年にIt Was A Good Dayリリース。
(Recが92年の5月となっているからLA暴動直後くらいなのだろうか…)

元ネタはThe Isley Brothers「Footsteps in the Dark」

別に西海岸のHIPHOPとか、G-RAPとか
関係なくHIPHOPの言わずと知れた名曲である。

ざっくり言うと、「今日は良い日だった」という曲だ。

当時のアイスキューブのラップと言えば
怒りとかハードコアなイメージだろうか。

アイズレーまんま使いのメロウなこの曲は、
イメージとは真逆な感じである。
だが、これは逆説的なハードコアメロウなのだ。

時系列でいくと、
まず92年LA暴動の直前に締結された
WATTS TRUCE。

WATTS TRUCEについての日本語の記事が全く出てこないのだけども、
そんなマイナーな話なのだろうか?

青のクリップスとか赤のブラッズとか、
HIPHOP好きなら聞いたことはあると思う。

カリフォルニア州ロサンゼルス。
ワッツで宣言されたギャング間の和平条約。
ワッツという地区はG-RAP好きなら知っていると思うが、
普通のHIPHOP好きな人はピンとこないかも。
簡単に言うとLAの中でも治安の悪い有名な場所という認識で良い。

個人的にワッツと言えば、Watts Gangstasで、
名曲「Stuck In the Game」が好き。
元ネタはこちらもThe Isley Brothers。「Voyage to Atlantis」

92年のLA暴動。

始まりは昨今のジョージフロイド事件と似ている。
(ジョージフロイドは実はSUCの元メンバー。BIG FLOYD)

警察がブラックを捕まえた際に過剰な暴行を加えるというもの。
それが偶然撮影されており拡散されるというものだ。
LA暴動のきっかけロドニーキングへの暴行と、
ジョージフロイドの殺害を同列に扱うのは違うと思うが、
あくまできっかけの構図が似ているという意味で理解していただきたい。

当時、人種差別問題の緊張感が非常に高いことが伺える。
LA暴動直前に締結されたギャング間の和平条約も、
「敵は内じゃなくて外だろ」
という流れだったのだろう。

そういった緊迫感のある時代背景。

「今日は良い日だった」

が、違う風に聞こえてくるだろう。

実際のリリックも、
逆説的ハードコアなので是非見て欲しい。

さて、冒頭の話に戻るが
僕は結構食らったよ。インスタライブ。

「敵は内じゃなくて外だろ」


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