#016〔スーパー特撮大戦2〕

引き続き、特撮大戦。

2.シナリオを進めていく内に登場する選択肢等の意図が、
理解出来ず、その後の展開の予想が出来ない物語性。

…少し回りくどい言い方ではあるが、
要は、ちっとも伝わらないという事。笑

例えば、スパロボシリーズ。

選択肢によって、その後のシナリオが分岐し、
それぞれに選択したシナリオによって、物語は変化していく。
Aルートを選択すれば、こうなる。
Bルートを選択すれば、こうなる。
という、ある種のお約束の事である。

スパロボは親切設計なのか、ルートによって、
誰がそのルートに行くのかを、事前に説明する。
マジンガーチームが好きだったら、このルート。
ガンダムチームが好きだったら、このルートと。

初見であれば、これから何が起こるのかはわからないが、
ある程度のシナリオ展開は予想出来るはずなのだ。

では、特撮大戦を観てみよう。

例えば、ゴレンジャーチームのキレンジャーが、
喫茶店『アミーゴ』のカレーの代金をツケていた。
主人公は、彼のツケを払うのか、払わないのか。

これによって、その後のシナリオが分岐する。


…恐らくは、キレンジャーに対して、
好意的か、そうではないかの違いによって、
ゴレンジャーがメインのシナリオに行くのか、
違うルートに行くのかを選定しているのだと思う。笑

これにはまた、別の問題点が生じている訳だ。

まず、話の流れから観てみよう。

喫茶店の店主、立花 藤兵衛は、
キレンジャーに、ツケを払って欲しいと考えている。
しかし彼は、今は払うつもりがない。
そこに偶然居合わせた主人公に、シワ寄せが来ていて、
彼が、或いは、立花さんが可哀想だから、
ツケを肩代わりしてあげるのか、
それとも、自分で払えよと思うのか、といった道義的な問題だ。
(後者であれば、ゴレンジャールートには行かない。)

道義的に考えれば、後者が正しいだろう。

ルート分岐の選択肢なのだから、本来であれば、
こうした余計な考察は不要であるし、
ユーザーが戸惑ってしまうだけなのである。

次に、南 光太郎の物語。

話の流れとしては物語終盤、南 光太郎が、将来は
ヘリコプターのパイロットになりたいという話がはじまる。
しかし、戦闘は日毎に激化しており、
地球の平和を守る為に、命懸けで戦っている光太郎は、
公的な目的を優先するか、私的な目的を優先するか、
物事の優先順位で、彼は悩んでいたのである。

その問いに対しての返答が、
公的な目的の為に、今は我慢すべきと、
私的な目的の為に、今やるべきと、
この2つの選択肢が現れる。

前者を選択した場合、RX のシナリオに進み、
RX の変身能力の強化が行われる。
後者を選択した場合、RX のシナリオには進まずスキップする。

…僕は怖くて、後者を選択しなかったが、
このゲームの仕様上、今後とも RX の変身強化は、
『行われない』だろうと観ている。笑

スパロボであれば、こうした展開になろうが、
何処かのタイミングで、強化補填はされるのが普通。
(全ての限りではない。)

このゲームの特徴として、RX は
最強のキャラクターであると僕は認識している。
その後の展開で、ブルーライダーになれないというのは、
ただでさえ高い難易度を、殊更に上げる結果になるだろう。

こうした、取り返しのつかない仕様こそが、
理不尽なゲームと言われる、何よりの証拠なのである。

ウルトラマンステージである『ウルトラ作戦第一号』にて。

怪獣ベムラーを、ウルトラマンの必殺技、
『スペシウム光線で撃破したか、別の技を使用したか』で、
その後のシナリオが、強制分岐される。

前者は、宇宙刑事ルートに進み、
後者は、仮面ライダールートに進む。

ウルトラマン、関係ないし。

前者では、ベル・ヘレンが加入し、
後者では、結城 丈二が加入する。(ライダーマン)

どちらのキャラクターも、いずれは離脱してしまうが、
前者であれば、このゲームでも屈指の難易度を誇る
シナリオへと強制的に進み、
初見の場合では、恐らく『地獄を観る』事になるだろう。笑

もちろん、何の説明も、意図も感じられない。

ただ、

ウルトラマンが、ベムラーをスペシウム光線で撃破したか、
それ以外の技で撃破したかで、全て決まってしまう。


つまりは、

ベル・ヘレンを加入させたか、そうではないかで、
シナリオの難易度は、激変するのである。


ライダーマンに関して言えば、確かに、
他の仮面ライダー達と比較しても、パワー不足ではあるし、
結局は離脱してしまうのだが、
彼はその後、科学者として招聘された後、
このゲームの難易度を左右しかねない (バグ技がある。)
優れた強化パーツを開発し、さらに優秀な戦闘機も開発する。
(こちらは、好みで。)

強化パーツは、担当する博士がいなければ、
製造する事すら出来ない。

まだ確認は取れていないのだが、
ライダーマンを加入させなければ、
この強化パーツや、戦闘機は、
製造する事は『出来ない』と思われる。

ベル・ヘレンの加入後、とくにそうした特典は受けられない。
(これも、理不尽な仕様そのものである。)

さらに、どう観ても貧弱で、原作においても、
サブキャラに過ぎない彼女の専用シナリオが存在する為に、
事前に攻略法を知らなければ、恐らくは、ほとんどのユーザーが
育成すらしていなかったであろう、キャラクターで、
スパロボで言えば、2軍扱いのキャラクター『ひとり』で、
そのシナリオを戦わなければならない。

もう一度繰り返す…『たったひとり』でだ。

敵の数は、多くて強い。
しかし、敗北すればゲームオーバーである。笑

ベル・ヘレンを育成さえしていれば、問題はないのだが、
問題の本質は、そこではないと感じる。笑

スパロボに例えれば (2軍のキャラクター例)

カツ・コバヤシ
ケーラ・スゥ
アポリー
ロベルト

彼らが文字通り、たったひとりで戦わなければならない、
といったシナリオは、観た事がないと思う。笑

しかも、撃墜されたら、問答無用でゲームオーバーなんぞ、

あり得ないだろう。


…このゲームの仕様上、ゲームオーバーになっても、
事前のインターミッション画面に戻る事は出来ない。

セーブデータが、容量の都合上、
複数用意されていなかったとしたら、
強化パーツの着け直しの作業も不可能になる。

…唯一の救済措置として、ゲームオーバーになれば、
敵キャラクターのレベルが、
一回のゲームオーバーにつき、1まで。
合計、最大10までは、下げられるらしい。
(確認はしていない。)

しかし、また長い会話シーンからはじまり、 
シナリオ序盤である Act 1 から、やり直す羽目になり、
精神的なダメージは、着実に蓄積されていく。笑

宇宙刑事ルートと、ウルトラマンステージは、
とくに、難しかった印象を持ったので、これらの仕様は、
特段、宇宙刑事シリーズが好きなユーザーか、
もはや Mゲーマーしか、楽しめないのではなかろうか?



Continue to next time.


















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