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海外駐在妻、「ついて行く」のは簡単じゃない。
こんにちは。
こちらの記事に目を止めてくださってありがとうございます、頑張ってない駐妻はちこです。
今回は頑張ってない駐妻なりに少し声を出したい話題があって久しぶりに記事を書いてみました。
私は以下の内容を思っているのにうまく夫に言えません。
いつも、どこかで申し訳なさと劣等感があります。だけど言いたいことはこんなにもあるんだぞ!という今日のお話。
最近X(旧Twitter)で、駐在妻はただついて行くだけじゃなく、海外赴任先でキャリアを上積みすべきだ、という論争があるとかないとか。
…いやいや、ちょっと待って?
まず大前提として、たった2ヶ月前に「来月から〇〇国に行ってください」と会社から言われた夫に、「ついていく」って決断するだけでもすごいことなのでは?
自分のキャリアを一旦中断し、友人知人ゼロの国へ行き、言葉も違う環境で生活のすべてをゼロから構築する。買い物ひとつ、病院の予約ひとつ、全部自力でやらなきゃいけない。
しかも、夫は会社というチームがある。現地でのサポートもある。上司も同僚もいる。
でも妻は?
誰も知り合いがいませんけど?
「誰も知り合いがいない中でやるのは大変だよね」と言う夫よ、あなたには仕事があるけど、私はひとりぼっちですよ?
そして「駐妻は何をしているの?」と世間は言う。
いやいや、あなたの仕事がスムーズに進むのは、私が家事育児、買い物、食事の準備、病院対応、子どもの学校手続き、生活全般を全部整えてるからじゃないですか?
シンプルに聞きたい。
私がやってること、あなたにできますか?
「駐妻も現地でキャリアを積むべき」論。
たしかに、働ける環境が整っているなら最高。でもね、そもそも働くには就労ビザが必要だったり、現地の言語がネイティブレベルじゃないと雇ってもらえなかったり、求人自体がなかったりするんですよ。
「自立した女性が好き」と言う夫が、「でも駐在にはついてきてほしい」と言う。
…いや、本当に自立してたら、そう簡単についていけませんけど?
そして、「働くのはいいけど、家事育児は変わらず妻がやるもの」みたいな雰囲気があるのは何なんでしょう。
世間の「駐妻はお気楽」というイメージと、現実とのギャップに苦しむ駐在妻は多いはず。
もし。そこのこれを読んでくれている駐妻志望のお嬢さんたち。
シンガポールに約5年いましたけど、TWGのお店に入って座ってハイティーしたことなんて私1回しかありませんよ、そこんとこよろしくね♡
夫が「すごい!」と思った育休中にMBAを取って外資系でバリバリ働くモデル駐妻や、現地採用でキャリアを積みながら子育てするスーパー駐妻。
うるせー!知らねー!
上を見たらキリがないって、あなたがよく言うセリフですよね?
「ついてきてくれてありがとう」なんて言葉はいらない。
でもせめて、「自分のキャリアのために妻が色々と犠牲にしている」ことを、自覚していてほしい。
「俺が仕事で疲れてるんだから、家のことはお前がやって当然」みたいな態度を取る前に、
あなたの仕事の土台を支えてるのが誰か、ちょっと考えてみてほしい。
駐在妻の仕事は、目に見えにくいけど、確実にある。
「妻は家で何してるの?」なんて、二度と言わないでほしい。
ではまた。
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