サマソニでBOYNEXTDOORに打ちのめされた話
サマソニ東京2日目、パシフィックステージ。とあるグループのパフォーマンスに触れてからずっと覚めない夢を見ている。
気の遠くなるような長蛇のトイレ列に並んでる時も、フェス飯を堪能してる時も、帰りの電車に揺られている時も、すっかり日常に戻って働いている時も、あれから随分と幸せな余韻に満たされている。
___BOYNEXTDOOR
グループ名と、一度聴くと耳に残るトレンド曲『Earth, Wind & Fire』を歌ってるっていう知識だけは持ち合わせてたけどそれ以外はほぼわかってなくて、友人と転換中に「何人組やっけ?」「7~8人ぐらい?」「いや5〜6人ぐらいじゃなかった?」とか話すぐらいにははじめましてだった。予備知識も先入観もほぼゼロ。
暗転してSEと共にひとり先陣切ってずんずんステージ中央に向かって足を進める子の目がキレイでハッとした。パッチリしててキラキラもしてるのに、とにかく眼光鋭くて目力えぐい。
″いっちょやったりますかー″みたいな不敵な笑み。
そしてまとうオーラの強さと圧倒的華やかさに「あ、これはちょっと覚悟して見やなな…」って秒で悟ったのを覚えてる。
それがBOYNEXTDOORのリーダー、ミョンジェヒョンだった。
そこからはあれよあれよという間にパフォーマンスに巻き取られ、すっかり魅了されて興奮冷めやらぬうちに颯爽とステージを去っていって、あれは夢やったんかな?って戸惑うぐらいに嵐のような衝撃を残していった。
真っ先に思ったのが、このグループは一人ひとりのキャラクターが立ってるなってこと。最初に見た時のそれぞれの率直な感想をつらつらと。
とにもかくにも歌唱力に圧倒された。ただ技術的に巧い、というよりは楽曲に対する解析度がものすごく高い印象を受けた。楽曲を身体全体で取り込んで自分たちのものにしているような。それがベースにあって、そこから派生してそれぞれが自分なりの解釈で導いた先にある表情だったりパフォーマンスだったりするのかなって見ながら思っていた。
彼らはアイドルなので、"かっこよく見せるには?"っていう研究ももちろんしているのだろうけど、あくまでそれは″自分たちの思う表現を突き詰めた末の結果″ぐらいのナチュラルさがあったし、そりゃあかっこいいでしょ!的な至極真っ当で説得力のある自信も透けて見えて、全員揃いも揃って一つひとつの所作がめちゃくちゃかっこよかった。
彼らの武器である歌に、表情や仕草やダンスの隅々までがリンクしててピタッとハマってる感じがして、それが自分的には新感覚でひとつも取りこぼしたくなくて、だからあんなにも目が離せなかったのかなって。
BOYNEXTDOORのステージを観たその日のうちに、
って早口でまくしたててしまうぐらいには鮮烈な記憶として残っている。
楽曲はもちろんのこと自分たちの強みを理解してきっと鍛錬しまくって消化しきった上でのアドリブ。
″今この瞬間は一度きり。もう二度と戻ってこないよ?″なナマモノ感が凄まじかった。
上手側で観てたんやけど、″But Sometimes″でラストサビの前にジェヒョンが空を切り裂きながら思いっきりジャンプした時が息を呑むぐらいにかっこよくて、何なら軽くスローモーションに見えたぐらいには衝撃的で忘れられない。
後でエムカ収録のとか色々見てみて、元々の振付じゃなくてその場でのパフォーマンスやったってことを知って思わず心の中でひれ伏した。
MCも煽りも全員が日本語でやりきってて、しかも口ごもったりもせずハキハキと言い切ってたからめちゃくちゃ清々しくてついニコニコしながら耳を傾けてしまった。
本当にド頭からサプライズ級のアンコールまで楽しくてしょうがなかった。何の雑念も抱かずに、純度100%で心底音楽を満喫してた。それに尽きる。
自分は!!
BOYNEXTDOORのステージが!!
口角上がりすぎて涙出そうになるぐらい楽しかった!!!!
それ以上でもそれ以下でもない、紛れもない事実がとっても尊かったしそんな気持ちになれてとっても嬉しかった。
ちょっとしたミーハー心を持ちつつも完全に初心者モードで「どんな感じよ?」って割とすんとした冷静スタンスで観始めたのに、6人全員が本当に終始楽しそうに渾身のパフォーマンスをするから、手を思いっきり引っ張られてその勢いのまま彼らの音楽の沼に頭からドボンて放り込まれた。まさにそんな感じだった。えげつない巻き込み力。
あと、本当にみんな仲が良さそうなのがひしひしと伝わってきて勝手に多幸感でいっぱいになった。
全員がカラッとした自信に満ち溢れていて、しゃんと伸びた姿勢で、迷いなき眼差しでフロアを見据えながら自分たちのことを全身全霊発信しているのが印象的だった。だからてっきり23〜25歳ぐらいのメンバーが集まったグループかな?って思っていた。でもデビューして確かまだ1〜2年のはずやから遅咲きやったんかな?とか。
そんなこんなで、実年齢を知った時は動揺を隠せず「まじか....…....…」って絶句した。
ステージを自由に動いて大きく使って動き回って、ダンスが自然と溶け込んでるから歌やメロディーを崩さない。ある意味フリースタイルみたい。いや、もちろんちゃんと揃えて踊ってたはずなんやけど、先述しているように歌にあまりにも当然のように連動しているから観ている側もそこに囚われすぎずにいられた。
枠組みの中のダンスに集中してるというよりは、歌ってたら身体が自然と動いてて、それをこちらは観てるみたいな感じ。
もしや、グルーヴ感ってこういうことなんかな?って勝手に思うなどした。
歌いっぷりが観てて気持ちよかったし、爽快さがたまらなく夏に合ってた。バンドサウンドとの親和性たるや。それがボネクド初見になるなんて、あまりにも贅沢すぎたのかもしれない。
楽曲がどれもこれも良かったので、どんな凄腕の制作陣ついてるんや羨ましいとか思いながら後日YouTubeでジェチング見てたら(表情くるくる変えながらジェジュンに懐いてる純真無垢ジェヒョン見て懲りずに情緒がおしまいになった)、自ら楽曲に携わってるって話題になって「はえぇ?」って腑抜けた声が出た。
びっっっっっっくりした。
天と地がひっくり返りそうなぐらいびっくりした。
で、ここで改めて楽曲が身体にあまりにも浸透しすぎてたサマソニのパフォーマンスと繋がったし、ますます知的好奇心がむくむくと膨らんでいった。
"But Sometimes"のメロディーがめちゃくちゃ好きで、サマソニでは一字一句拾えてなかったんやけどエムカのパフォーマンスを字幕付きで見て胸が詰まった。この曲、歌詞までびびるほどに魅惑的だった。
「なんてかわいくて切ないことをメロウなサウンドに乗せて歌ってるんやこのグループは平均年齢19歳とか20歳で…まじか…」って降参した。
大好きで何百回と聴いたSHINeeの『君のせいで』をふと思い出した。どことなく通じるものがあって。
かつての大切な思い出の曲まで呼び起こしてくれて、サマソニ明けの1週間はジェットコースターみたいに心が動きに動きまくって本当に楽しかった。
今現在少しずつ各種コンテンツを見ていってるけど、彼らのことを知っていくたびに白旗を振っている。お手上げです。
自分はどちらかと言うとグループのバックボーンやメンバーの人となりとか関係性を知ってそこに惹かれてから音楽を聴いてハマることが多かったので、ボネクドは真逆の流れになる。
前情報ほぼなしで純粋にパフォーマンスに圧倒されて、っていうのがそもそもこれ以上ない強みなのに、そこに一人ひとりのキャラクターとかマインド的な魅力までプラスされてしまったらもう気にするなって方が無理な話で。
ひとまずメンバーシップ加入しました!
いつか、単コンに行ってみたい。
BOYNEXTDOORがつくりあげるステージを無心に浴びてみたい。歌に没頭してみたい。6人全員あまりにもかっこよすぎるので、キラキラしたアイドルとしての姿はもちろんですが、自分は音楽そのものにこれ以上ないぐらい期待してしまっている。運よくカムバ目前なので、新曲を初めて聴ける瞬間なんて想像しただけであまりにも楽しみで至福すぎる。
結論、サマソニに行ってよかった!!!!2024年の夏、思いがけず最高の思い出ができました!!!!