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万年筆で漫画を描くのに適した黒インクはこれ!万年筆でも十分描ける「セーラー極黒」

万年筆で漫画を描きたい井澄です!

このページでは、私のように万年筆でイラストを楽しみたい方や、

漫画を描いてみたい方におすすめの黒インクを紹介しています!

そうでなくても万年筆に興味のある全ての方に

楽しんで頂けたら嬉しいです!

検証画像もたくさんありますので、ぜひご覧ください!


そもそも、文字を書くためのもの。


イラスト34

万年筆。

かつては手紙や公文書等、改竄不能な文書を

書くために作られた筆記具だそうです。

よって前提として、

万年筆は文字を書くために作られています。

漫画やペン画を描くのに使われ、

直接インクにペン先を付けて補充を行う「つけペン」とは

その使い心地が大きく異なります。

一言で言うと、

万年筆は「ダイナミックな表現は苦手だが、安定した線が描ける」

でしょうか。


このペンの特徴に合わせて、使うインクの性質も全く異なります。

つけペン用の「製図インク」と万年筆用のインクは、

同じ黒でも本当に別物です。

実際に使ってみると、万年筆のインクは漫画用と違い、

乾きにくく色も薄いです。

(薄めなのは、その濃淡を楽しむものなのでそれでよいのですが)


だからこそ、色々なレビューを参考にして選び、

現在進行形で使っているインクを紹介します!

それが、セーラーの「極黒」です!


その名の通り、圧倒的な黒さ

今回、自身が所有している黒インクのセーラー「極黒」

イラスト


そしてパイロットの「カートリッジインキ黒」

イラスト23

この二つで検証を行なっていきます。


まず、こちらがそれぞれのインクで

コクヨのルーズリーフ無地にそれぞれ文字を書いたものです。

イラスト1

(本来ならば同じペンで比較をしないといけないところですが、

キャップレスの素晴らしさも知っていただきたいので

異なるペンを使用しています)

遠目でみるとインクの違いがわかりませんが、ズームにすると……

イラスト2

特に絣(かすり)の糸へんや、斜線に濃淡が付いていることがわかります。

これが万年筆のインクの特徴です。

それに対して「極黒」は、万年筆用にも関わらず均一な発色です。

線のエッジまでムラのない黒さです!


実際に絵を描いてみた!

こうやって線でみると、少し伝わりにくいように思います。

そこで、実際にこれらのインクでイラストを描いてみました。

1、まず下書きを描きます

イラスト3

右と左で比較できたらと思い、

男女一人ずつ適当に描きました。

水色の芯はuni COLORのミントブルーを使用しています。

(カラー芯の中ではこの商品が一番おすすめ!よく消える!)


2、まず「カートリッジインキ黒」でペン入れ

いざ万年筆に持ち替えて描いていきます。

万年筆はインクの乾きが遅いので、私は基本的に左上から描き進めます。

今回はインクの比較なので光源は順光に仮定して、

あまり強弱を意識せず線を入れていきました。

すると……

イラスト4

むむむ。

イラスト6

腕や服の影で少し太めにペンを入れたところが滲んでしまいました!

対照的に、細めに引いたところは安定していて綺麗な仕上がりです。

(キャップレス絣Fで描いたのは初めてでしたが、

絶好のインクフローで最高の描き味でした……

仕事で使っているものですが、こんなにも描けるとは!)


3、続いて「極黒」でペン入れ

先ほどと同様に、左上から下へと線を入れていきます。

すると、

イラスト7

どうでしょう?

特に髪の毛のエッジの細いところまで綺麗に色が出て、

太めに影を入れたところも、にじみが少ないことがわかります。

そして全体にペン入れが終わった状態がこちら!

イラスト8

拡大すると、

イラスト9

右が極黒、左がカートリッジインキ黒で描いたものです。

アップにすると、極黒の線の滑らかさがよくわかると思います。


4、ベタを入れてみる

よりインクの特徴が出るかな、と思い、髪をベタで塗ることにしました。

まず、髪に光源のガイドを入れます。

これを入れると、神の立体感を把握しやすくなるのでおすすめです。

イラスト10

まずは左から。

イラスト11

かなりいい感じに仕上がった!と思いましたが、

どうしても毛先がにじむ潰れる。

しかし、細い線をたくさん入れてベタを表現するのだったら

問題ない気がします。右目の上あたり、綺麗な斜線が出せています!


次は女の子を極黒で。

イラスト21

ちょっと楽しくなって細かく線を入れすぎてしまい、

絵としては失敗してしまいました!

ですが、わかりますか?

ベタを入れたこの斜線の一本一本がちゃんと残っているのを。

本当は筆で塗り潰してもよかったのですが、

万年筆ででも、ここまで表現できるのです!

やっと完成しましたー!

イラスト12

この線画を取り込んで、ゴミを撮ったものがこちらです!

イラスト22

なるべくペンの比較はしたくなかったので、

陰影少なめにどちらもフラットに線を引きました。

そのせいか作品としては微妙ですね!


こちらは今描いている絵なのですが、

しっかりと陰影を入れペンタッチの強弱を意識すると、

IC漫画原稿用紙、カスタム743FA、セーラー極黒

これだけで十分な表現ができます!

イラスト22


以上、2種類のインクの比較でした!


なお、紹介したセーラーの極黒は

「セーラー以外の万年筆に使用不可」

とパッケージに書いてあります。

よってこのように別のメーカーの万年筆に使うのは自己責任になります。

なので使用を強くおすすめはできませんが、

私は今現在まで使っていて乾燥したことはありませんし、

不具合も一切ありません。

今後ずっとこの組み合わせで使っていくでしょう!

画像18


それでは今回はこの辺で。

皆さんも楽しい万年筆ライフを!

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